競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはエルムステークス。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:アイビスSDで推奨したチェイスザドリームの+20キロで9着にはガックリきたけど、それより59キロを背負ったウイングレイテストが2着、牝馬で57キロのテイエムスパーダが3着。これはどういうことよ!?
キムラ:単純に芝1200の重賞実績がある3頭で決まったという結果ですが、九分九厘そういう決まり方をしないのが新潟千直なんですが……。
大臣:今年のアイビスSDで新潟千直マスターは藤田菜騎手ぐらいしかいなくて、ほとんどの騎手が上手に乗ってなかったように思うんだけど。
キムラ:そうですね。だから上位には外枠の馬しか来なかった。通常、枠の不利を騎手の力で埋めるのが新潟千直なんですけど。格言でも取り上げた通り、今年の新潟千直で非外枠から差して来たのはわずか1頭だけで、騎手が居なかったというのとともに、騎手の工夫余地が狭まってるということで、今年のアイビスSDもそれがありませんでした。
大臣:ウイングレイテストの走りを見て思ったんだけど、芝1200m重賞路線の格上馬がもっとどんどんアイビスSDに出走してくれば、これぐらい走れる馬ってたくさんいるんじゃないの?
キムラ:どうなんでしょうかねえ? 条件戦でも千直は極端にメンバーが揃わないですが、良い馬であるほど千直を使うことによるデメリット(悪影響)を気にするはずですし、ウイングレイテストはサマースプリントシリーズ獲りという“至上命題”があったからこその参戦だったので。
大臣:まあ、今後も芝1200mGIの連対馬が出てくることはほとんどないと思うので、そんなことを考えてもしょうがないか。今年は新潟千直マスターの騎手が不在で、斤量の重要性が相対的に低くなってしまったと考えていいのかな?
キムラ:そうですね。それで単純に枠順の影響が大きいレースになってしまった、ということだと思います。
大臣:今年のレースから今後に活かせるような教訓は別にないか。
キムラ:今年は例外的なレースで、ここから何か教訓を得ようとしない方がいい気はします。今回もウイングレイテストとモズメイメイさえ居なければただの外枠決着で、教訓を得るとしたらそちらにフォーカスを当てた方が良いと思います。
大臣:各陣営もアイビスSDは重賞だからってリーディング上位の騎手を乗せるじゃなくて、津村騎手とか、菊沢騎手とか、杉原騎手とか、黛騎手とか、新潟千直マスターの騎手たちをもっと乗せて欲しいなあ。そうすれば馬券的にももっと面白くなるのに。それではエルムSの真格言にいきましょう。