競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは毎日王冠。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
キムラ:スプリンターズSに関しては、前回の真格言で2つのことをお話しました。まずペースについて。今年これまでの中山芝1200mの年間平均から、今年は速いペースになるだろうと。そしたらテン3Fが32秒1。これはスプリンターズS史上最速ですよね。離れた2番手以降でも十分に速いペースでした。
大臣:そうだね。ちなみにこれまでの最速は、トロットスターが勝った2001年の32秒7。
キムラ:Hペースになると生粋のスプリンター(距離マイル実績無し馬)が優位と言いました。これは正解でしたね。1、2着とも芝1600mで好走歴のない馬でした。
大臣:そっちに関しては大当たりだったけど、香港馬はダメだった。ビクターザウィナーが6着、ムゲンが13着。芝1200m路線は日本馬より香港馬の方がレベルは高い、なのに日本だと人気になりにくいので馬券的に妙味あり。この考えは間違いないけど、先週もちょっと話したように、スプリンターズSに関しては、時計が速すぎて香港馬は基本的に危ないと考えた方がいいんじゃない?
キムラ:そうですね。
大臣:道悪になれば話は別だけどね。それと前回の最後に「内枠有利」という話もしたけど、2~5着は内枠の馬だった。
キムラ:この開催の中山芝は最終週まで内枠有利が続いてましたね。
大臣:勝ったルガルは、まず外枠で狙い辛かった。結果的にはサッと先行できて外枠が不利にならなかったけど。高松宮記念後に骨折が判明し、今回はそれ以来の休み明け。陣営からは「勝ったシルクロードS当時と同じぐらいのデキ」というコメントは出てたものの、それを信用し切れなかった。
ルガルの杉山厩舎は重賞でもよく馬券になるけど、この厩舎の取捨のポイントって何かある?
キムラ:これは単純で、1週前の追い切りで猛時計を出すことなんですよ。ルガルは1週前追い切りが4Fで50秒台(50秒9)を出してました。1番人気で10着と凡走した高松宮記念の時は51秒3。2走前シルクロードSを勝った時が50秒1でした。
大臣:「シルクロードS当時と同じぐらいのデキ」というのは、1週前追い切りの数字にもちゃんと出てたんだね。
キムラ:杉山厩舎でいうと、先月のCBC賞で4番人気17着と凡走した時のアグリは1週前の調教時計がまったく出てませんでした。
大臣:なるほど。それでは毎日王冠の真格言にいきましょう。