競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはジャパンC。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:前回は『11月の京都芝はキンカメ系』という話をしたけど、だったら本命は素直にソウルラッシュだよなあ。キムラ君の本命もこの馬だったけど。
キムラ:そうですね。今年は今のところ、キンカメ系でもS級のキンカメ系(ドゥラメンテ等)ではなくA級以下のキンカメ系が来ていて、特にルーラーシップ産駒がよく来てます。
先週はソウルラッシュの他にも、土曜の最終レースでナイトスラッガーが6番人気2着。日曜の比叡Sでリンフレスカンテが9番人気3着と穴になっていて、11月の京都芝での複勝率は7割になりました。今週以降も京都芝でルーラーシップ産駒は引き続き要注意だと思います。
大臣:◎はチャリン、○をソウルラッシュにして失敗したよ。ヒモにエルトンバローズとを買ってただけに。
キムラ:ウインマーベルをヒモに買ってたのは凄いですね。
大臣:先週と土曜の前がなかなか止まらない京都芝を見て、人気4頭で前に行きそうな順に◎○を打ち、ヒモも前に行く馬を狙おうと。それで『WIN5・1点突破大作戦』でバルサムノートを挙げたのはちょっとやり過ぎたけど(笑)。
ただ、日曜の京都芝はだんだん外差しになってきて、もう前有利な馬場ではないけどエルトンバローズとウインマーベルは外枠だからヒモに残してもいいかと思って、内枠のブレイディヴェーグとナミュールはばっさり消した。
これで馬券の調子が良い時だと、○からのタテ目も押さえたりするんだけどねえ(笑)。とにかくここでソウルラッシュに◎を打たなかったのは大失敗。
キムラ:ソウルラッシュは前走・富士Sの時は最終追い切りが軽かったんですよね。マイルCSを意識した前哨戦仕様の仕上げで。これまでは前哨戦でそういう仕上げをしてこなかったんですけど、今回は極端にシフトしてきて、本番が100%になるような仕上げでした。
よく馬について鉄砲巧者や叩き良化型と当てはめますけど、その何割かは陣営の仕上げ方次第というところも大きいのだと思います。
大臣:ソウルラッシュが偉いのは、最初は「道悪は○、高速馬場は×」とか、「休み明けは○、間隔を詰めると×」とか、「GIIまでは○、GIは×」とか言われてきたけど、それをことごとく克服してきたことだよね。陣営の仕上げ方の工夫もあるだろうけど、馬もどんどん好走できる条件が広くなり、6歳秋にいちばん強い競馬ができた。
キムラ:逆にナミュールは、休み明け初戦よりも連戦で走るケースが多くなっている高野厩舎らしい「ひょっとしたら狙いは次の香港マイルじゃないか?」と思うような仕上げ方だったので、僕は軽視しました。
真格言で「マイルCS≒安田記念」という話をしましたが、安田記念好走馬でも状態の良かったソウルラッシュが勝って、状態が完璧ではなかったナミュールは凡走した、というのが僕の見解です。安田記念を凡走したエルトンバローズが巻き返したのも状態が良かったからでしょう。
大臣:エルトンバローズは去年のマイルCSも僅差の4着だった。状態が良ければこれぐらい走ってもおかしくはないよね。この馬は杉山厩舎だけど、今回も1週前の追い切りは良かったんでしょ?
キムラ:猛時計を出してました。毎日王冠より明らかに状態は上がってましたね。ちなみに、武蔵野Sを勝ったエンペラーワケアも、東京スポーツ杯2歳Sで2着に来たサトノシャイニングも、1週前に好時計を出す杉山厩舎の買いパターンでした。
大臣:それでは、ジャパンCの真格言に行きましょう。