競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはチューリップ賞。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:ダイヤモンドSは推奨した中の1頭、人気のヘデントールが完勝。ただ、12番人気2着のジャンカズマは先行馬で、ベテラン騎手でもなく。この馬にはまったく目がいってなかったよ。番手から行ったジャンカズマが残ったのは、最初の1000mが63秒6、次の1000mも63秒6とペースがかなり遅かったのが大きかったと思うけど。
キムラ:そうですね。先週末はトップジョッキーの多くがサウジに遠征していて、正直、今年のダイヤモンドSはまともな騎乗ができる騎手が少なかったと思います。ここまでのスローになるとは思いませんでしたし、このペースで6番手以降の騎手は何をやってたんだというところでしたね。
大臣:前の5頭が後続を少し離して行ってたよね。勝ったヘデントールの戸崎騎手がその先頭集団の中にいたのはさすが。他の人気馬ワープスピードとシュトルーヴェは後ろの集団にいたのが敗因の1つだよね。結局、ジャンカズマはいつも通りの競馬をしたら2着に残ったという感じ。
キムラ:6番手以降の馬がもっと前にくっついて行けばもう少しペースも上がって、まったく違った競馬になってたと思うんですけど。結果的に2番から行ってた若手騎手が2着に来ちゃったので、真格言は大概ハズレでしたが、ライバルになる人馬がいないということで、予想では戸崎騎手騎乗のヘデントールの単勝本線にしました。
大臣:キムラ君は手堅いねえ(笑)。ハンデが発表されて真っ先に思ったけど、前年の菊花賞2着馬のハンデが57キロは軽すぎでしょ。
キムラ:今年は例年よりも軽い馬がいなかった印象で、相対的にハンデは軽すぎだし、鞍上の能力も抜けていた。そう考えたらここはヘデントールの一強、戸崎騎手と心中していいなと。だから、ヘデントールの単勝1.9倍はおいしなと思いましたよ。もし同じメンバーで再戦するとすれば、今度は1.3倍でしょうしね。
大臣:10番人気3着のヴェルミセルは追い込み馬で、ヒモに買えたんだけどね。重賞のゴールドシップ産駒は「牝馬」と「ハンデ戦」が狙い目だから。ただ、ベテラン騎手じゃない川又騎手のテン乗りはちょっと不安だった。
キムラ:川又騎手は今年、重賞とOP特別で穴を出したのがこれが4回目だったんですよ。これまでの3回はカーバンクルSとシルクロードSのエイシンフェンサー(11番人気、9番人気で1着)と令月Sのイスラアネーロ(8番人気3着)。エイシンフェンサーもイスラアネーロもヴェルミセルもみな吉村厩舎なんですよ。
大臣:ああ、ホントだ。ただ、エイシンフェンサーとイスラアネーロは川又騎手が続けて乗ってたお手馬だよね。
キムラ:ヴェルミセルはテン乗でしたが、実は調教ではデビューからずっと川又騎手が乗ってたんですね。
大臣:あ、そうだったんだ。
キムラ:それなのになぜかこれまでレースでは乗せてもらえなかったんですけどね。前走で乗って穴を出してた津村騎手もサウジに遠征してたこともあり、調教師の進言が通ってやっと川又騎手に出番が回ってきたみたいで、キチンと結果も出しました。
大臣:なるほど。川又騎手&吉村厩舎のコンビは人気薄で要注意と。それではチューリップ賞の真格言にいきましょう。