競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマはチャンピオンズC。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
なお、『競馬放送局』ではキムラヨウヘイ氏の重賞予想、平場推奨馬を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
大臣:ついにジャパンCを外国馬が勝っちゃったね。
キムラ:前回、ジャパンCで買える外国馬の条件を2つ挙げました。中立地の実績があること、大型馬であること。中立地の実績に関しては相当確度が高いんですね。この実績がない馬は95%以上掲示板に来ない。この実績がある馬は半分は来る。馬体重に関しては、微差の範囲というか、そこまではっきりデータは出てません。
大臣:僕もそこを確認したかったんだけど、馬体重に関しては保留にしておいた方がいい? それとも基本的に今後も大型馬を狙っていくべき?
キムラ:そこは難しいところですよね。日本の馬場に適性がないけど強い小さい馬と、日本の馬場に適性があるけどそんな強くない大型馬のどちらを狙うべきか。ただ、基本的に欧州の中長距離で強い馬というのは小さい馬が多いので、大型馬はあまり出走してこないと思いますけど。
大臣:ジャパンCの日本馬は大型馬狙いでいい?
キムラ:今年好走した日本馬はみな470キロ以上でした。日本馬でもカランダガンのように450キロの馬が好走するのは難しくなってます。
ディープインパクトが4歳時(2006年)にジャパンCを勝った時が436キロ。この後、460キロ以下でジャパンCを好走するのはだいたいディープ産駒だったんです。そのディープ産駒がほとんどいなくなり、最近の日本馬は大型化してるので。当分、ジャパンCで日本の小型馬が活躍する土壌はないと思いますけど。
大臣:カランダガンほど日本の馬場に適性のある欧州の強豪馬なんてとても希少な存在だと思う。今後もジャパンCで人気なる小型馬やっぱり基本は疑っていいのかね?
キムラ:そうですね。カランダガンが20年ぶりにジャパンCを勝ったことで、来年以降、外国馬の人気は増すと思うんですね。欧州だけの実績が評価されて中立地の実績もないのに、これは明らかに人気しすぎでしょという馬が現れる可能性も高くなったと思います。
大臣:中立地での実績、まずここをクリアしてない馬はお話にならないってことだよね。
キムラ:それから馬体重のこと以外で日本馬の話をすると、天皇賞秋の際にもお話した通り、最近のジャパンCは天皇賞秋で凡走した馬の巻き返しがありません。
大臣:過去10年、天皇賞秋の着外からジャパンCで馬券になったのは2018、2019年のスワーヴリチャードのみなんだよね。
キムラ:天皇賞秋で5着以内だった馬しかジャパンCでは馬券になりません。
大臣:ここはジャパンCの大事なポイントだよね。
キムラ:今年の天皇賞秋は異例のスローだったので、再現性がないとか、ジャパンCに直結しないとか言われてましたけど。僕はそう思ってなくて、ハイペースの方がレースのレベルは高くなるというのには異論はありませんが、それが次走に直結するかはまた別の話。むしろ反動などその弊害の方が心配になりますし。
僕は日本の芝のレースはスローペースでも実力が測れると思ってます。今回も当時ドン詰まった馬を除けば、天皇賞秋の着順からの入れ替わりはあまりなかったです。
大臣:なるほどね。それではチャンピオンズCの真格言にいきましょう。
