競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「土日続けて芝1400m重賞がある中京競馬場の芝」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今年は重賞レースの実施時期やレース条件、レース名の変更が多いですよね。大きな変更は特に牝馬重賞に多く、長年1月に中京競馬場で行われてきた愛知杯が(昨年は変則開催の影響があり小倉で施行)、今年から小倉牝馬ステークスに名称変更し、1月の小倉芝2000mが舞台のレースとして生まれ変わったのは記憶に新しいところです。
そして、昨年まで2月の京都芝1400mで行われていた京都牝馬ステークスは競走名が愛知杯に変更。開催時期を3月に、コースを中京芝1400mに変更して実施されることになり、今週日曜日の中京競馬場のメインレースに組まれています。
なお、愛知杯は昨年まではハンデ戦でしたが、今年から別定戦に変更となっています。5月に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイルの前哨戦の1つという位置付けになっていくのでしょうね。
そして今週、中京競馬場は土曜日に3歳馬が出走するファルコンSが芝1400mで行われます。つまり、今週の中京競馬場では土日連続で芝1400mの重賞が行われるという、なかなか珍しい状況なのです。
今年の愛知杯はまるで条件が変わってしまったので、昨年までの愛知杯はもちろん、京都牝馬ステークスの過去データを分析してもあまり意味がありません。前日に同距離のファルコンSが行われますから、ペースなどが違ったとしても少しは参考になるのではないでしょうか。
ちなみに、ファルコンステークスの穴馬は内枠から出やすいです。2017年から2024年までの過去8年で、5番人気以下で3着以内に来た11頭中9頭は4枠から内の馬でした。
その中京競馬場。先週は芝のレースが10鞍行われ、逃げ1勝、先行5勝、中団4勝。土曜日は差しが届いていました。