競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「開幕週の中山芝」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
時が過ぎるのは早いもので、今週末から秋競馬がスタート。中山と阪神競馬が始まりますね。
そこで今回は週末に京成杯オータムHと紫苑S、2つの重賞が組まれている中山競馬場の芝コースにスポットを当てます。
7月末に中山競馬場へ行って、芝コースを取材しました。中山競馬場では春の3回開催終了後、コース内側を中心に約24000㎡の芝張替を実施(昨年の同時期も約24000㎡)。今年も昨年同様に猛暑でしたが、馬場担当者は「6月は平均気温が昨年より高く、芝の張替には好条件でした。平年に比べて7月の気温は高く、雨量は少なかったですが、散水作業を行い対策。芝の生育は順調です」と話していました。
なお、秋の中山は例年通り、野芝のみの開催(今開催の阪神も野芝のみ)。中山芝コースでは近年、内側はエクイターフで張り替えられており、担当者によると「今回、張替に使用した芝もほとんどがエクイターフです」とのことです。
取材に行った7月末に芝コースを歩かせて頂きましたが、野芝がびっしりと生え揃い、適度なクッション性もあって、絶好の状態に感じました。
では、芝のクッション性を高めるために行われている開催に向けてのエアレーション作業はどうなっているのでしょうか? これも担当者に聞きました。