競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「今週から開幕する東京芝コース」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
先週末は亀谷競馬サロンへお邪魔しました。ミカエル・ミシェル騎手も来場し、とても盛り上がりましたよ。私のマニアックすぎる馬場トークを聞いて下さったサロンメンバーの皆様、本当にありがとうございました。
その時の馬場トークでも話題になりましたが、秋の中山、阪神競馬場の芝コースは最終週まで比較的良い状態を保ったまま終了。特に中山ではスプリンターズSがコースレコードに0.2秒差の1分6秒9で決着するなど、最後まで時計が速かったですね。やはりこれは、張り替えたばかりの芝コースであることに加えて、開催日にあまり雨の影響を受けなかったことも大きかったですね。
ということで、今週から始まる東京や京都競馬場の馬場がどんな状況になっているのか、気になる方も多いと思いますので、今回は東京芝コースについてお伝えしましょう。
第3回東京競馬終了後、コース内側を中心に約36,000平方メートルの芝張替を行いました(昨年同時期の張替面積は約31000㎡)。東京芝コースは1年を通して、野芝に洋芝をオーバーシードした状態でレースを行っているため、9月上旬に洋芝が播種されています。
馬場担当者によると、「夏の天候が良かったため張替作業が順調に進み、また気温が高かったことから、野芝、洋芝共に例年同様に順調に生育。全体的に良好な状態です」と話していました。
なお、東京芝コースでは筑波産野芝に加えて、2006年頃から傷みにくい芝として知られるエクイターフを使用しており、担当者によると、「走路部にはエクイターフを優先して張っています」とのことです。
では、芝のクッション性を高めるために行われている開催に向けてのエアレーション作業はどうだったのでしょうか。