競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「京都芝コースにも鳥取産野芝が導入」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
10月に入って、その戦いの舞台が東京と京都競馬場に替わった中央競馬。今回は京都芝コースについてお伝えしましょう。
先週の開幕週は土日とも雨の影響を受けてしまい、道悪でした。それでも走破時計はそんなにかかっていませんでしたよね。5日(日曜)のクッション値は前日に雨が降った割には10.0と高めで(クッション値は数値が高いほど締まっている)、パンパンの良馬場ならかなり速い時計が出ていたのではないかと感じさせました。
先週、京都芝レースは13鞍行われ、逃げ5勝、先行5勝、中団2勝、後方1勝。1着13頭中10頭は4コーナー4番手以内。張り替えたばかりの馬場での開幕週ですから、やはり内目を通った先行馬が活躍していました。
6月1日に終了した第2回京都競馬終了後、傷みの激しかった向正面、3コーナーから4コーナー及び、正面のコース内側を中心に約23000㎡の芝張替が行われています。
馬場担当者によると、「張替後の養生期間が昨年より長かったこともあり(昨年は春開催が6月23日まであり芝の養生時間が今年より短かった)、芝は順調に生育しておおむね良好な状態です」と話していました。
また、6月下旬に張替箇所を除いた部分にバーチドレンによるエアレーション作業が実施されています。