競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「阪神芝コースの最新事情」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今年の中央競馬は残すところ今週を入れてあと2週。阪神競馬場では今週、朝日杯フューチュリティステークスが行われます。そこで今回は阪神芝コースについてお伝えしましょう。
まずは今開催がどんな作業を行って開幕を向かえているかを確認しておきましょう。
9月28日に第4回阪神競馬が終わった後、10月中旬にオーバーシードとして洋芝を播種。開幕前、阪神の馬場担当者に伺ったところ、「芝の生育は順調で全体的に良好な状態です」と話していました。なお、例年秋開催後から間隔が短いことから、阪神芝コースでは12月開催前のエアレーション作業は実施されていません。
ちなみに、開幕週は11月28日(金曜)以降、雨量を計測していない状況でレースを行ったこともあり、かなり速い時計が出ていました。
そして開催2週目の先週。芝レースは12鞍あり、逃げ2勝、先行5勝、中団3勝、後方1勝、マクリ1勝。内目を伸びる先行馬がやや優勢。土日のメインレースでは3~4分を伸びる中団馬が勝っていましたが、外伸びにはなっていませんでした。
良馬場の土曜に速い時計が出ていたのはもちろん、阪神ジュベナイルフィリーズの勝ちタイム1分32秒6は2023年にアスコリピチェーノが記録したレースレコードと同タイム。雨の影響で稍重スタートだった日曜は(5レースから良)、メインレース以外でも速い時計が出ていたので、今の阪神芝コースは時計が出やすい状態と判断できます。
先週は日曜朝までに12.5ミリの雨が降ったのに、早々に良馬場に回復。阪神芝コースが持つポテンシャルの高さを最認識しました。
当コラムでも時々ご紹介しているように、阪神芝コースでは2021年から傷みにくい芝である“鳥取産野芝”を積極的に導入しています。その影響で、開催が進んでも傷みにくくなりました。先週日曜に馬場が悪化しなかったのは、まさにこの鳥取産野芝の効果が大きかったと思います。
阪神競馬場の芝コースは今年の3回開催後にコース内側の傷んだ箇所を中心に約26500㎡の張替を実施。
