競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは中京芝の状態について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週末はJRA今年初の芝GIとなる高松宮記念が中京競馬場で行われますね。そこで今回は、中京芝がテーマです。
中京競馬は2週目が終了。先週の芝レースは13鞍あり、逃げ1勝、先行5勝、中団5勝、後方2勝。先々週の開幕週は例年より差し系が台頭していましたが、先週も差しが届いていましたよね。
しかし、開幕週同様に基本的に直線では2~3分くらいが伸びる感じでした。ファルコンS、愛知杯の連対馬はそれぞれ4コーナーでは内目を回っていましたからね。
先週、先々週と差しが決まっていましたが、先週、中団と後方馬が勝った多くのレースでは、ペースが流れていました。ですから、展開も影響していると思います。
また、ファルコンSの勝ち時計1分19秒8はレースレコード。開幕週、2週目は昨年よりも速い時計が出る状態となっていました。
そして1回開催最終週となる今週はBコースに替わるので、これは1つポイントになります。
高松宮記念は2015年までAコース3週目で行われてきましたが、2016年からはBコース替わり週に実施されるようになりました。2016年以降、良か稍重で行われた5回の3着内馬15頭中12頭は一桁馬番。2020年から2024年は5年連続で重か不良で施行され、勝ち馬5頭中3頭は二桁馬番でした。
そして過去10回のうち、良馬場か稍重で行われた5回の連対馬10頭中7頭は4コーナーで6番手以内。一方、重か不良で施行された5回の連対馬10頭中7頭は4コーナーで7番手以下でした。
つまり、良か稍重なら一桁馬番の先行~中団馬。重か不良なら二桁馬番の差し系。ざっくり、こんな傾向になっていました。
ただし、昨年の高松宮記念は良馬場で施行されたものの、5枠、7枠、7枠の順の決着で、3着以内はすべて二桁馬番。4コーナー位置は3着すべてが8番手以下でした。
昨年はなぜ、外枠の差し決着になったのか。それは、昨年の中京の芝コースが例年より傷んでいたことと、高松宮記念前日土曜の芝コースが重スタートで、さらに傷みが広がったことが影響したと思います。
続いて、昨年はなぜ傷んでいたのかを説明します。
中京競馬場は阪神競馬場が休催に入っていた関係で、2024年夏から秋にかけて異例の8週間のロングラン開催を行ったほか、2025年1月にも競馬があり、例年よりも芝コースの使用頻度が多かったです。そのため、例年以上に傷みが出ていたという訳です。
昨年は、高松宮記念の前週の日曜日の芝レース勝ち馬5頭すべてが7枠か8枠。高松宮記念当日の芝レース勝ち馬はすべて5枠から外で、真ん中~外優勢の傾向が出ていました。
では、今週はどうなりそうでしょうか。
