亀谷競馬サロンの皆さん、明けましておめでとうございます!
2022年の中央競馬は、昨日の金杯でスタートしました。馬券の方はいかがだったでしょうか。「1年の計は金杯にあり」。勝っても負けても、競馬ファンにとってのもう一つのお正月が「金杯」の1月5日ですよね。
というわけで、今年最初のコラムはズバリ“金”のハナシです(笑)。
まずは金杯でも行われた「JRAプレミアム」について。今年は、昨日の金杯、3歳戦の重賞&リステッド競走、ダービーと有馬記念当日の全レースについて、「ワイド」の払戻金に売上の5%相当額を上乗せ。夏~秋の2歳戦の単勝、ホープフルS当日の全レースの「単勝とワイド」の払戻金に、同じく売上の5%相当額が上乗せされます。「売上の5%相当額」ですから「売れれば売れるほど上乗せ額がアップする」という仕組みです。JRAさんは本当に商売上手です(笑)。また、対象となる馬券の種類が「ワイド」になったことで、より当たりやすい馬券でプレミアムな恩恵が得られることになります。
一方、売り上げに関わらず恩恵に授かれるのが、全ての馬券の払戻率が80%になる「JRAスーパープレミアム」。例年、9月の3日間開催の3日目の「JRAアニバーサリー」当日とホープフルS当日に行われています。現時点では未発表ですが、ぜひ今年も実施していただきたいですね。
というのも、2021年度のJRAの売上は3兆911億1202万5800円で、10年連続で前年比増。年末の有馬記念の売上は490億9724万6400円と、あのオグリキャップが勝った1990年の有馬記念の売上480億3126万2100円をも上回る歴代16番目の額。ホープフルSの売上は、149億4964万9100円のレース史上最高額と、馬券の売上に限れば非常に好調です。
そんな中、今年からジャパンカップと有馬記念の1着賞金が3億円から4億円に、春秋の天皇賞、宝塚記念、大阪杯の1着賞金もそれぞれ2億円に引き上げられると発表がありました。JCと有馬の1着賞金4億円は、世界全体でも5番目、芝のレースに限って言えば、オーストラリアのジ・エベレストに次ぐ世界2番目の高額賞金レースとなります。秋の大一番が、賞金額として世界の芝中長距離路線を代表するレースとなるのは、日本の競馬ファンとして誇らしいのは当然ですが、その賞金の出どころは馬券ファンによる売上であることを考えれば、もっともっと馬券ファンへの還元も行われて欲しいと思います。
もちろん、少しでも馬券が当たるように、今年も亀谷競馬サロンでしっかり勉強させていただきながら、今年も競馬を思いっ切り楽しみます!週末の3日間開催は、土曜日と月曜日(成人の日)の前半にグリーンチャンネルの中央競馬中継を担当です。皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
2022/01/06 (木)
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大澤幹朗
1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。