先週に続き、今年この世を去った名馬たちを偲びます。
▼ライブリマウント 8月7日 31歳没(老衰のため)
1994年のG3ウインターS、翌1995年のG3平安S、G2フェブラリーS、帝王賞、ブリーダーズゴールドC、マイルCS南部杯と、中央・地方のダート交流重賞を6連勝し、「交流元年」と呼ばれた1995年を象徴する存在だった。
種牡馬としての代表産駒にダイオライト記念やオグリキャップ記念などを勝った笠松のミツアキタービンなど。
▼タイキシャトル 8月17日 28歳没(老衰による心不全のため)
1997、98マイルチャンピオンシップ連覇、1997スプリンターズS、1998安田記念、ジャックルマロワ賞のGI・5勝。1998年JRA賞年度代表馬(外国産馬として初、短~マイル主戦場の競走馬として初)、エルメス賞(フランスの年度代表表彰)最優秀古馬、JRA顕彰馬(1999年選出、短~マイル主戦場の競走馬として初)。
種牡馬としての代表産駒に、ウインクリューガー(NHKマイルC)、メイショウボーラー(フェブラリーS)、サマーウインド(JBCスプリント)など。
▼ゼンノロブロイ 9月2日 22歳没(心不全のため)
オリビエ・ペリエ騎手とのコンビで2004年の天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念を優勝。日本競馬史上、秋の3大中長距離GIを3連勝したのは、2000年のテイエムオペラオーと同馬のみ。2005年には武豊騎手を背に英インターナショナルSに出走し、エレクトロキューショニストのクビ差2着。
種牡馬としての代表産駒に、サンテミリオン(2010アパパネと同着のオークス馬)、マグニフィカ(ジャパンダートダービー)、ペルーサ(青葉賞)など。
▼アドマイヤドン 9月21日 23歳没(種付け時の怪我により安楽死)
2001年の朝日杯FSで芝のGIを勝利した他、2002~04JBCクラシック3連覇、2003マイルCS南部杯、2004フェブラリーS、帝王賞のダートGI級6勝。
日本供用時代の種牡馬としての代表産駒に、アドマイヤデウス(日経新春杯、日経賞)、アルバート(ステイヤーズS・3勝、ダイヤモンドS)など。2011年からは韓国で種牡馬を続けていた。
さて、2週に渡って今年この世を去った主な名馬を振り返りましたが、血統が重要なファクターである当サロンでは、今年この世を去った海外の名馬も取り上げるべきだと思いましたので、次週は「海外編」をお届けします。
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大澤幹朗
1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。