25日は中央競馬の上半期を締めくくる宝塚記念が行われます。有馬記念(中山グランプリ)の創設から4年後の1960年、関西地区の競馬を華やかにしようと始まった、有馬記念同様に出走馬をファン投票で選出するレースは、今年で64回目を数えます。今回は、そんな宝塚記念の歴代の記録をピックアップしてご紹介します。
▼最多勝利調教師:4勝
武田文吾(1962コダマ、1965シンザン、1967タイヨウ、1972ショウフウミドリ)
コダマやシンザンが優勝した宝塚記念は芝2000m戦でした。あと1勝で並ぶのが現役の池江泰寿調教師(2009ドリームジャーニー、2012オルフェーヴル、2015ラブリーデイ)。今年はラブリーデイの弟ボッケリーニが登録していますが、ドリームジャーニー&オルフェーヴルの兄弟でも制しているだけに、再び兄弟制覇なるでしょうか。
▼最多勝騎手:4勝
武豊(1989イナリワン、1993メジロマックイーン、1997マーベラスサンデー、2006ディープインパクト)
武豊騎手が2006年のディープインパクトで最後に制してから16年が経過しています。今年は牝馬のジェラルディーナに騎乗予定ですが、久々の勝利なるでしょうか。あと1勝で並ぶのが池添謙一騎手(2005スイープトウショウ、2009ドリームジャーニー、2012オルフェーヴル)。こちらも牝馬のスルーセブンシーズに騎乗予定です。
▼最多勝利馬主:4勝
サンデーレーシング(2009ドリームジャーニー、2012オルフェーヴル、2020・2021クロノジェネシス)
「メジロ牧場」(1991メジロライアン、1992メジロパーマー)と「メジロ商事」(1971メジロムサシ、1993メジロマックイーン)が別名義で各2勝という例はありますが、同一名義では3勝している馬主も他にいません。サンデーレーシング、今年はジェラルディーナとジオグリフの2頭出しです。
▼最多勝利種牡馬:5勝
ステイゴールド(2009ドリームジャーニー、2010ナカヤマフェスタ、2012オルフェーヴル、2013・2014ゴールドシップ)
当サロンではご紹介するまでもありませんが、ステイゴールド産駒と宝塚記念の相性は抜群です。2位はヒンドスタン(シンザンなど)の4勝、3位はサンデーサイレンス(1997マーベラスサンデー、1998サイレンススズカ、2006ディープインパクト)の3勝、4位はテスコボーイ、ミルジョージ、ブライアンズタイム、エンドスウィープ、キングカメハメハ、バゴの各2勝で、ディープインパクトは2016年マリアライトの1勝のみです。
▼高額配当3選
・2003年(第44回)
1着ヒシミラクル(6人気)、2着ツルマルボーイ(8人気)、3着タップダンスシチー(4人気)
枠連13,250円、馬連14,080円は、レース史上最高配当。
・2005年(第46回)
1着スイープトウショウ(11人気)、2着ハーツクライ(3人気)、3着ゼンノロブロイ(2人気)
単勝3,850円、馬単28,280円は、レース史上最高配当。
・2015年(第56回)
1着ラブリーデイ(6人気)、2着デニムアンドルビー(10人気)、3着ショウナンパンドラ(11人気)
3連複157,770円、3連単528,510円は、レース史上最高配当。
▼優勝タイム:2:09.7
タイトルホルダー(2022年)
宝塚記念が初めて阪神の芝2200mで行われた1967年の優勝馬タイヨウのタイムが2:19.4。阪神競馬場の馬場改造直後の1992年の優勝馬メジロパーマーのタイムが2:18.6。55年間で約10秒、30年間で約9秒短縮したことになります。
▼最大着差:6馬身差
クロノジェネシス(2020年。2着馬キセキ)
これに次ぐのは「5馬身差」。1974年ハイセイコー(2着クリオンワード)、1983年ハギノカムイオー(2着カズシゲ)、1994年ビワハヤヒデ(2着アイルトンシンボリ)の3例です。
ファン投票で歴代最多の21万6379票を獲得した世界ランク1位のイクイノックスが出走する今年の宝塚記念。果たしてどんなレースになるのでしょうか!?
2023/06/22 (木)
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大澤幹朗
1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。