亀谷敬正 オフィシャル競馬サロン
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競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2023/10/05 (木)

レジェンドジョッキーの神解説/大澤幹朗の競馬中継ココだけのハナシ

1日の夜は、グリーンチャンネルの凱旋門賞中継をご覧いただきありがとうございました。

そして…。亀谷主宰、凱旋門賞5年連続的中、おめでとうございます! 当日夜は、リアルサロンで観戦会もあったそうで、幽体離脱でもして参加したいくらいでした(笑)。それにしても、亀谷さんの海外競馬予想は神懸かってますよね。ただただ感服しています。

「神懸かる」と言えば、今年の凱旋門賞中継で特別ゲストとしてお招きした武豊騎手の解説でした。ご覧いただいた方には、レジェンドによる「目から鱗」の見方や、定期的にぶっ込まれる関西人ならではの笑いを大いに楽しんでいただけたのではないかと思います。

そこで今回は、当日、聞き役をさせていただいた私自身の記憶に残すためにも、放送の中で印象に残った武豊騎手の言葉を文字に起こしてみました。あらためて、レジェンドの言葉を振り返りましょう。


──武さんにとって凱旋門賞とは?

「もちろん、憧れですし、夢ですし、目標ですね。本当にいつか勝ちたいですね…。」


──世界のビッグレースを勝ちまくっている日本馬が、凱旋門賞は4度の2着が最高。この違いは?

「ひとつは時季。ヨーロッパで10月というのは急激に気候が変わる時季。どうしても馬場状態で手こずることはある。でも、どの馬も同じ条件でやっているし、自然の中でやるのが競馬なので、何とも言えない。ちょっとしたタイミングひとつだと思います。今の日本の馬はものすごく強いです。日本のチャンピオンじゃないと海外のレースに勝てないという時代ではないですから。そういうことだと思います。」


──ディープインパクトの仔が英ダービーを勝ち、ハーツクライの仔が英セントレジャーを勝った…

「こういうことになるんじゃないかというのは以前から思っていました。日本の競馬の進化・進歩の仕方、スピードは他の国よりはやいですから。」


──スルーセブンシーズの尾関師は10年前も仏遠征…

「(尾関師が管理するステラウインドが)キズナの帯同馬として貢献していただきました。その時に先生は“いつかは自分の馬も凱旋門賞に出たい”とおっしゃってまして、“その時は「僕」で”って。その時は言ってたんですけどね…。はい。そういうもんです(笑)。」


──10年前のそういう言葉って…

「覚えてます。」


──(配信映像で尾関師の姿が映ると…)

「あっ尾関先生ですね…。話が違うよ!」(爆笑)


──エースインパクトは2400mが初距離だが?

「馬は距離わかってないですからね。」←大澤がフリップを出したくなった瞬間(笑)。

「大丈夫じゃないですか? それより展開。今回はペースメーカー的な馬がいないので、後方からの競馬をずっとやってきて、距離よりもそっちのほうが気になってると思います。ただ世界の名手たちはそれはみんなわかってますから。逆に言えばいいポジションが余っているわけで。スタート次第じゃないですか?」


──パリロンシャンにおけるパドックからの馬場入場は?

「パドックから馬場まで多少距離がありますね。入れ込む馬は大変ですね。馬場に入ってから歩かなければいけないので、日本の馬は手こずりますね。」


──凱旋門賞のコースは?

「乗りにくいコースではないです。3コーナーを頂点に下りながらコーナーを曲がるので、気にする馬は気にします。直線はフラットで、しっかり距離もあります。直線に向くときに余力がないと厳しいです。」


──仮柵が外される“オープンストレッチ”は?

「あまり考えなくていいと思います。インが有利と思われますが、外のほうが振られなくて済むので気にしなくていいです。“オープンストレッチ”の恩恵は外のほうが受けたりしますから。」


──優勝したエースインパクトについて…

「強かったですね。クリスチャン(・デムーロ)は自信満々に見えました。奇をてらわずシンプルに、馬の力を信用してましたね。仏ダービーをレコード勝ちした馬なので、速いタイムには自信があったはずです。天気や馬場も心強かったでしょう。」

「折り合いもつくし、右も左もクセがなさそうだし、馬の後ろでじっと我慢も出来るし。(入れ込むところがある)パドックは別として、ジョッキーからすると乗りやすそうに見えます。」

「(追い出した時の)反応は1頭違いましたね。ジョッキーとしては一番安心します。ジャパンカップでも向くんじゃないですか?」


──クリスチャン・デムーロ騎手について…

「うらやましいですね。子供の時から知ってるんでね…。(兄の)ミルコが日本で乗り始めて、まだ本当に小さい時でしたけどついてきて、かわいがったんですけど…。本当に凄いですね。凱旋門賞2勝目ですからね…。“将来ジョッキーになる”って聞いて、“頑張れよ”って言ってたんですけど…。頑張りすぎですね(笑)。」


──大映しになったクリスチャン・デムーロ騎手の手元を見て…

「日本製のグローブですね。日本で買ったやつ。鞍も日本のですよ。“日本の鞍”は凱旋門賞、まあまあ勝ってますよ。」


──優勝インタビューや関係者との抱擁が長く続き、確定が遅れると…

「まだ後検量してないですからね、クリスチャン。日本じゃ考えられない。僕はさっきから見てて、“早く後検量しろよ、キスしてないで後検量しなさい”って思ってます」(爆笑)


──スルーセブンシーズは4着…

「今年を迎えたときはまだ条件馬だったことを思えば立派ですよね。経験豊富なノーザンファームの陣営が手応えあっての遠征でしょうから見事です。仮に雨が降っても大丈夫っていうのがあったんじゃないですかね。どっちになっても大丈夫っていう馬だと思います。・・・シランケド。」(大爆笑)


──来年は…

「ドウデュースでもう一度挑戦したいですね。来年も現役で。来年はここ(グリーンチャンネルのスタジオ)にいないですからね」


日本馬の凱旋門賞挑戦や凱旋門賞の馬券予想にとっても多くのヒントがあったのではないでしょうか。“日本の宝”武豊騎手の手綱で凱旋門賞を制する日を、私たちはいつまでも待っています!

今年のパートナー・山田さつきさんと
▲今年のパートナー・山田さつきさんと

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大澤幹朗 近影

大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

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