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競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2023/11/16 (木)

40歳になったマイルCS/大澤幹朗の競馬中継ココだけのハナシ

19日、京都競馬場でGIマイルCSが行われます。過去3年は阪神での開催だったため、京都で行わるのは4年ぶりですね。

このマイルCSは、1984年の競馬番組の変革とグレード制導入を象徴するかたちで創設され、今年で40回目を迎えます。そこで今回は、40歳になったマイルCSの過去の記録を振り返ってみることにしましょう。

まず、マイルCSにおける歴代最多の優勝回数を誇っているジョッキーは誰でしょうか?

答えは、武豊騎手でも、C・ルメール騎手でもありません。マイルCSを2回ずつ優勝しているこの2人よりも多い4度の優勝を果たしている現役ジョッキーがいます。

ズバリ池添謙一騎手です。

池添騎手は、デュランダルによる2003年、2004年の連覇、そして2011年のエイシンアポロン、2019年のインディチャンプで計4回のマイルCSを制しており、優勝3回の河内洋騎手(引退)、岡部幸雄騎手(引退)、横山典弘騎手を上回る歴代最多の優勝回数を誇ります。

今年は、チャレンジカップ連覇など2000m戦での実績を引っ提げ、初のマイル挑戦となった前走の富士Sで3着に好走した関東馬ソーヴァリアントと、前走に続いてコンビを組みます。

一方、歴代最多勝の調教師は、藤沢和雄元調教師で6回。現役では音無秀孝調教師の3回が最多で、2009年カンパニー、2016年ミッキーアイル、2019年インディチャンプの3頭が優勝しています(今年は出走馬なし)。

次に払戻金額の記録です。

まずは堅い決着から。マイルCS史上、単勝の払戻が最も低かったのは2回ありました。いずれも1980年代、昭和の時代のレース草創期で、第1回の優勝馬ニホンピロウイナーと第4回の優勝馬ニッポーテイオーの単勝の払戻は120円でした。

馬連の最低払戻は、1着ノースフライト(1人気)、2着サクラバクシンオー(2人気)で決着した1994年の260円。3連単は、阪神で行われた2020年で、1着グランアレグリア(1人気)、2着インディチャンプ(3人気)、3着アドマイヤマーズ(5人気)の組み合わせで決まった4,480円が過去最低の払戻金額となります。

なお、グランアレグリアが連覇した2020年、2021年の“阪神のマイルCS”では、2020年の3連複・3連単、2021年の馬単・ワイドが過去最低の払戻となっています。

これに対し、最高払戻、つまり荒れたレースはどうでしょう。

単勝の払戻が過去最高となったのは2000年。当時はまだダートでしか勝利がなかったアグネスデジタル(13人気)の単勝は5,570円もつきました。

馬連の過去最高は、1着トロットサンダー(4人気)、2着メイショウテゾロ(16人気)の1995年。荒れたマイルCSと聞いて、この年を思い浮かべる方は多いはずです。この時の馬連は10万4,390円もつきました。

また、1着エーシンフォワード(13人気)、2着ダノンヨーヨー(1人気)、3着ゴールスキー(6人気)で決着した2010年の3連単47万3,970円は、レース史上最高の払戻金額となります。

ところで、去年の優勝馬セリフォスは2006年、2007年にマイルCSを連覇したダイワメジャーの産駒で、これがレース史上初の“親子制覇”でした。騎手も含め、これ以外に親子制覇はなく、今年チャンスがあるのは、連覇を狙うセリフォスと、同じダイワメジャー産駒のマテンロウオリオン、そして過去3回優勝の横山典弘騎手を父に持つ横山和生騎手(レッドモンレーヴ)、過去2回優勝の岩田康誠騎手を父に持つ岩田望来騎手(イルーシヴパンサー)です。

さて、40歳といえば四十にして惑わず。そう、「不惑」の年齢。40歳になった今年のマイルCSは、惑わずに予想できるでしょうか!?

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大澤幹朗 近影

大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

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