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競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2024/08/15 (木)

海外馬券発売! インターナショナルステークス/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ

競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。今回のテーマは「海外馬券発売! インターナショナルステークス」です。


日本時間の来週水曜日、21日の夜遅くに英国ヨーク競馬場で行われるインターナショナルステークス(G1)に日本のドゥレッツァ(牡4/美浦・尾関知人)が参戦を予定。国内では海外馬券発売が行われます。

英国を代表する中距離レースのひとつインターナショナルSは、欧州における真夏の中距離王者決定戦。首都ロンドンから北に300キロほどの場所にあるヨーク競馬場では、この時期「イボアフェスティバル」という大きな開催が行われていて、インターナショナルSはその中核となるレースです。

創設1年目1972年は当時15連勝中だったブリガディアジェラードに土をつけたロベルトが優勝。以後、1974、75年連覇の名牝ダリア、1995、96年連覇のホーリング、2000年のジャイアンツコーズウェイ、2009年のシーザスターズ、2012年のフランケル、2022年のバーイードなど、錚々たる名馬たちが優勝しています。

日本調教馬の参戦は2005年にゼンノロブロイが初挑戦し、エレクトロキューショニスト(翌年のドバイWC優勝馬)のクビ差2着。2019年にはシュヴァルグランが出走し海外馬券発売も行われ、ジャパン(A.オブライエン厩舎、R.ムーア騎手)が優勝し、シュヴァルグランは9頭中8着でした。今回のドゥレッツァは5年ぶりの日本調教馬の参戦になります。

舞台のヨーク競馬場は起伏が少なく平坦なことで知られ、枠順や脚質などの有利不利が少ないことから、「英国競馬最高の競馬場」ともいわれています。インターナショナルSが行われる芝2050m(1マイル2.5ハロン)のコースは、向正面からのスタート直後に緩やかにコーナーを左に曲がり550mほどまっすぐに走った後、今度はきついカーブを左に回り、最後は約900mの直線を走ってゴールです。

では、入稿時点(8/13)の情報から出走が見込まれる有力馬をご紹介します。

大手ブックメーカーウィリアムヒルがオッズ2.6倍と、やや抜けた1番人気に支持するは今年の英国ダービー馬シティオブトロイ(愛国 A.オブライエン厩舎)。

2歳時は無傷の3連勝で欧州2歳王者となった後、英2000ギニーではまさかの9着と惨敗しましたが、大一番の英国ダービーを制し、前走エクリプスS(G1 サンダウン 芝1990m)では古馬相手に勝利しています。父は2018年の米国三冠馬ジャスティファイ。秋はBCクラシック参戦も有力視されるだけに、その走りに注目です。

オッズ7.0倍の2番人気はアンビエントフレンドリー(英国 J.ファンショー厩舎)。英ダービーはシティオブトロイと2 3/4馬身差の2着。前走の愛ダービーはロスアンゼルス(A.オブライエン厩舎)から1 1/4馬身差の3着だった3歳馬です。

3番人気は8.0倍で2頭が並んでいます。まずは5歳馬のアルフライラ(英国 O.バロウズ厩舎)。7月末の前走ではインターナショナルSと同舞台の前哨戦ヨークS(G2)で連覇を果たしています。

もう1頭はアガ・カーン殿下が所有するカランダガン(仏国 F.グラファール厩舎)。前走、6月のロイヤルアスコット開催で行われたG2キングエドワード7世S(芝2390m)を6馬身差で圧勝した注目の3歳馬です。

9.0倍の5番人気は去年の英国ダービー3着馬ホワイトバーチ(愛国 J.マーフィー)。5月の前走タタソールズゴールドCで初のG1タイトルを手にしました。その後はエクリプスSに向かう予定でしたが、血液検査の結果が良くなかったという理由で回避しています。

ところで、登録のあるディープインパクト産駒のオーギュストロダン(A.オブライエン厩舎)ですが、同厩で1世代下のダービー馬シティオブトロイが出走となると、こちらは昨年同様に来月14日の愛チャンピオンステークス出走が有力ではないかと思います。となれば、シンエンペラーとの対決が実現するかもしれません。

そのほかロスアンゼルス(A.オブライエン厩舎)やエコノミクス(英国 W.ハガス厩舎)といった3歳馬も出走してくれば要注目になります。ロスアンゼルスは今年の愛ダービー馬。エコノミクスは英国ダービー前哨戦G2ダンテSを圧勝しながら本格化の時期を見据えてダービーには出走しなかったという素質馬です。

なお、ドゥレッツァはオッズ17.0倍の評価。日本の暑さや番組を考慮し、英国の気候、調教施設、ヨークのコースレイアウトなどを総合的に判断しての遠征とのことで、長距離の輸送もクリアし、ここまでは順調に来ているようです。日本のセントレジャー、菊花賞の優勝馬ドゥレッツァがC.ルメール騎手を背に英国の地でどんな走りを見せるのか、秋に向けても目が離せません。

レースの模様はグリーンチャンネルで21日23時から生中継され、当日は私が進行役を務める予定です。どうぞお楽しみに!

▼8月21日(水) 23:00~24:30
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大澤幹朗 近影

大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

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