亀谷敬正 オフィシャル競馬サロン
  • TOP
  • 会員ログイン
  • マイページ
  • 入会案内
  • Q&A
  • お問い合せ
競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2024/09/26 (木)

競走馬の時速/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ

競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。

今回のテーマは「競走馬の時速」です。



29日、中山競馬場でスプリンターズステークスが行われます。

同じ芝1200mのGIレースである高松宮記念とともに「電撃の6ハロン」などと呼ばれますが、それぞれのレースレコードは、どちらも1分06秒7。スプリンターズSは2012年のロードカナロア、高松宮記念は2016年にビッグアーサーがマークしたタイムです。

ただ、1996年のGI昇格後、高松宮記念(当初は高松宮杯)の優勝タイムが1分8秒を切ったのは過去6回しかなく、最近5年間では1度もないのに対し、スプリンターズSは同じ1996年以降で14回、最近4年間でも2回、1分8秒を切っているので、スプリンターズSを「日本一速いGIレース」と言って問題はないでしょう。

ところで、グリーンチャンネルやJRAのサイトなどで見ることができる、JRAの公式レース映像にトラッキングシステムによるCGが表示されるようになってから、まもなく1年になろうとしています。各馬の位置取りや、先頭馬の速度(時速)をはじめ、最近では上位馬の服飾と単勝オッズなども表示されています。

なかでも、私が注目しているのが、先頭馬の速度(時速)の表示です。これまでは、「1ハロン〇秒」というかたちでのみ判断してきた競走馬の速度を、実生活で使うものと同じ「時速」で示されることは新鮮でした。

2002年の第2回アイビスサマーダッシュ(GIII)でのカルストンライトオ(56㎏)がマークした芝1000mの日本レコードは53秒7。この時、外ラチ沿いを飛ばしていたカルストンライトオが残り400mから後続を突き放した1ハロンのラップタイムは9秒6で、これを時速に直した「75.0km/h」が日本競馬史上の最高時速とされています。

同じアイビスSDでは、2010年に53秒9で逃げて勝利したケイティラブ(54㎏)の200~400mの1Fのラップタイムが9秒9で、時速は「72.7km/h」でした。

また、芝1200mの日本レコードは2022年7月に小倉で行われたCBC賞(GIII)で今村聖奈騎手が騎乗したテイエムスパーダ(H48㎏)がマークした1分05秒8ですが、逃げたテイエムスパーダの200~400mの1Fのラップタイムは10秒0。時速は「72.0km/h」でした。

では、スプリンターズSでの最高速度はどれくらいかを見てみると、ロードカナロアが2012年に1分06秒7のレース&コースレコードを記録した時、レースを引っ張っていたパドトロワ(8着)が200~400mの1Fを10秒1で走っており、時速に直すと「71.3km/h」になりました。

この「10秒1」がスプリンターズSにおける1Fの最速ラップタイムなのですが、いずれも200~400mの1Fで2005年、2019年、2022年のスプリンターズSでも同じ「1F 10秒1」が計測されています。「時速71.3km/h」で先頭を走ったのは2005年がカルストンライトオ(10着)、2019年がモズスーパーフレア(2着)、2022年がテイエムスパーダ(15着)。同じ馬名が何度も登場するのが興味深いところです。

しかし、これらの数字は1Fのラップタイムから算出した一定距離間の平均値にすぎず、実際は瞬間的にもっと速いトップスピードが出ていたと考えられます。トラッキングシステムなら、あくまでも先頭の馬の速度ではあるものの、瞬間的な時速が計時されるので、よりリアルな数字を見ることができます。
モズメイメイが勝った今年のアイビスSDで内目の枠から果敢に先頭に立った藤田菜七子騎手のマウンテンムスメは200m過ぎに「時速74.0km/h」を出していました。

重馬場だった今年の高松宮記念の最高トップスピードは68km/hほどでしたが、良馬場で行われた同じ中京芝1200mのCBC賞では、先行争いがつづいていた200mすぎに一瞬「72km/h」が表示されていました。

「日本一速いGI」スプリンターズS。

トラッキングシステムの本格導入は去年秋の東京・京都開催以降でしたので、トラッキングシステムによって様々なデータが表示されるスプリンターズSは今度のレースが初めてです。かつてないほどの高速馬場となっている今開催の中山の芝コースで、一体どんな「時速」が計測されるのでしょうか。今年は馬券以外にそんなことも注目してみたいと思います。

特に「200m過ぎ」は必見です。

  • 2025/11/27 (木) アガ・カーン ファミリーの継承/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
  • 2025/11/20 (木) 京都競馬場のハナシ(2)・淀編/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
  • 2025/11/13 (木) 京都競馬場のハナシ(1)・前史編/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
  • 2025/11/06 (木) Celebrate Japan!/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
  • 2025/10/30 (木) 2025ブリーダーズカップの見どころ/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハ…

連載バックナンバー

大澤幹朗 近影

大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

新着記事/コンテンツ
記事一覧
  • 2025/11/30 (日) 亀谷敬正の最終見解/ジャパンカップ
  • 2025/11/30 (日) 亀谷競馬サロン本日の見どころ(2025/11/30)
  • 2025/11/29 (土) 成長株の若手や熟練のベテラン騎手の腕にも期待/WIN5・1点突破大作戦
  • 2025/11/29 (土) 一発逆転!最終レースアプローチ/11月30日(日)京都12R
  • 2025/11/29 (土) うまく当たる「亀AI」推奨馬/11月30日(日)
  • 2025/11/29 (土) 『亀谷敬正の競馬血統辞典』 買いパターン&消しパターン該当馬/11月30日(日)
  • 2025/11/29 (土) 馬場虎太郎のお宝馬/11月30日(日)
  • 2025/11/29 (土) 血マーク該当馬、新馬得点など11月30日(日)のプレミアムコース限定パターン該当馬一覧
  • 2025/11/29 (土) 3世代ダービー馬対決を制するのはこの馬!/役満ボディ岡田紗佳の“ウマく”楽しく!
  • 2025/11/29 (土) インスタントジョンソンじゃい・重賞予想/ジャパンカップ

会員ログイン

データバイヤーIDをお持ちの方

亀谷競馬サロンの会員でない方は、
入会案内をご参照ください。

copyright © K-MATE All rights reserved. 特定商取引法に基づく表記

入会のご案内
page top