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競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2025/07/24 (木)

2025キングジョージの見どころ/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ

競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。

今回のテーマは「26日(土)深夜に行われるキングジョージの見どころ」について。



現地26日(日本時間の深夜)、イギリス・アスコット競馬場でG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(芝12ハロン)が行われます。入稿時点で8頭が登録している今年のキングジョージの見どころを、いつものように大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」の前売りオッズを参考に紹介します。

1番人気はカランダガン(騙4/仏 F・グラファール)で2.75倍です。今年2月に死去したアガ・カーン4世殿下の所有馬。

去年の英インターナショナルSがシティオブトロイの2着、英チャンピオンSが伏兵アンマートの2着、年が明けてのドバイシーマクラシックがダノンデサイルの2着、コロネーションCがヤンブリューゲルの2着と、G1で4戦連続の2着が続いていましたが、前走6/29に地元フランスのG1サンクルー大賞(芝2400m)で5頭立ての後方2番手から差し切り勝ち。待望のG1初制覇を果たしました。

サンクルー大賞で3馬身半差をつけた2着馬は去年の凱旋門賞2着馬アヴァンチュールでした。また、このレースにはカランダガンの同厩で1歳上の同じ騙馬ゴリアットも出走していましたが最下位に惨敗。敗因は体調不良とされ、連覇がかかっていたキングジョージは回避することになりました。

キングジョージでは2走前のコロネーションCで敗れたヤンブリューゲルと再戦することになり、リベンジと厩舎のレース2連覇を果たせるか注目です。

2番人気がヤンブリューゲル(牡4/愛 A・オブライエン)で3.0倍です。去年のG1英セントレジャー(芝2910m)を制したガリレオ産駒の4歳牡馬。

前走6/6のG1コロネーションC(芝2410m)では好位差しの競馬から、2着カランダガンを半馬身差、さらに7馬身差の3着に去年の香港ヴァーズ勝ち馬ジアヴェロットを抑えて勝利し、2つ目のG1タイトルを手にしました。

現時点での登録馬8頭のうち半数の4頭を登録しているA・オブライエン調教師は、同厩の英愛ダービー馬ランボーンは回避させる意向を示唆しており、ヤンブリューゲルが厩舎の1番手としてR・ムーア騎手を背に出走し、カランダガンと再戦するものとみられます。

3番人気はカルパナ(牝4/英 A・ボールディング)、オッズは5.5倍です。父は2018年にジョッケクルブ賞(仏ダービー)を制したディープインパクト産駒のスタディオブマンで、初年度産駒のカルパナは昨秋の英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークスを制して父に産駒初のG1タイトルをプレゼントしました。

ジャドモンドの所有馬ということもあり、引退した同じ勝負服の1歳上の牝馬ブルーストッキングと同じローテーションを辿って、去年、先輩が制した凱旋門賞を最大目標としています。

6/28の前走は去年ブルーストッキングが制した愛G1プリティポリーS(牝馬限定・芝10ハロン)に出走しましたが、今年の英オークス2着馬ワール(牝3/愛 A・オブライエン)に逃げ切られ1馬身1/4差の2着でした。なお、ワールもキングジョージに登録を残していますが、A・オブライエン調教師は、現地31日にグッドウッドで行われるナッソーS(牝馬限定・芝10ハロン)に出走する可能性を示しています。

7.5倍の4番人気はレベルスロマンス(騙7/英 C・アップルビー)です。ご存知ゴドルフィンのドバウィ産駒。2度のBCターフ優勝など世界のG1レースを7勝しているレベルスロマンスですが、英国でのG1タイトルはありません。

今年は中東で2戦した後、5/16のヨークシャーC、6/21ロイヤルアスコット最終日のハードウィックSとG2を連勝中と衰え知らず。これまでキングジョージでは1998年に6歳牡馬スウェイン、2020年に6歳牝馬エネイブル、2023年に6歳牡馬フクムと、3頭の6歳馬が優勝していますが、去年は3着だった7歳馬のレベルスロマンスが勝利すれば、レース史上最高齢優勝となります。

そのほか、出否が微妙なA・オブライエン厩舎の3歳馬2頭、ランボーンが13.0倍、ワールが17.0倍。

7番人気は、アイルランドのベテラン女性トレーナー、ジェシカ・ハリントンが管理するウートンバセット産駒の3歳牡馬で、前走の愛ダービーは6着だったグリーンインパクトで26.0倍。

8番人気は、お馴染みハーツクライ産駒の5歳牡馬コンティニュアス(A・オブライエン)で、オッズ101倍となっています。

今年、賞金総額が過去最高の150万ポンド(約2億9200万円)に引き上げられた英国競馬の大一番キングジョージ。ダノンデサイルが登録している来月のインターナショナルSや、秋の凱旋門賞に向けても見逃せません。グリーンチャンネルの「ALL IN LINE」で中継されるということですので、ぜひチェックしてください。

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大澤幹朗 近影

大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

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