★今週の重賞ピックアップ★
8月28日 札幌11R キーンランドC(芝1200m)
キーンランドCは札幌芝1200mで施行。初角となる1コーナーまでは410mと距離があるので、先行争いにおける内外の有利不利は大きくありません。開催後半なので馬場の内側が荒れている懸念があり、外の方がスムーズにレースを運べる分、多少良いかもしれません。
登録メンバー20頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは10頭。1200mとはいえ割合は大きく、逃げ先行馬は楽な展開は望めないでしょう。とはいえ、ローカル1200mで直線一気を決めるのも簡単ではないので、好位差しできる馬の期待値が高そうです。
また、メンバーを見渡すと、オパールシャルム、ロードマックス、ヴァトレニと前走オープン勝ちの馬が3頭、それ以外にもサヴォワールエメ、ジュビリーヘッド、タイセイアベニール、ビップウインク、マイネルジェロディ、ミニオンペールがオープンからの臨戦です。それだけに“格”の違いに着目してみるのも面白いのではないでしょうか。
エイティーンガールはG1・高松宮記念からのステップ。G1で0.3秒差・8着なら、当然、ここなら力量は上位です。極端な追い込み脚質なので軸にはしづらいタイプですが、有力候補の一頭でしょう。
トウシンマカオはG1・NHKマイルCからのステップ。そのNHKマイルCは果敢に逃げて8着でした。今回はG1→G3、1600m→1200mと楽に感じる条件替わりが揃っています。
人気が予想されるウインマーベルは、重賞勝ちの実力+好位差しできる脚質、3歳馬なので斤量面も恵まれており、大きく崩れる要素はありません。世代間の実力差など未知の要素もあるので、そのリスクに見合うオッズかどうかが問題です。
前走オープン勝ちの上がり馬を狙う場合も、結局はオッズ次第。UHB賞を差して勝っているロードマックスが人気薄なら、面白い存在です。
人気の一角ジュビリーヘッドは前走・青函Sで2着。2走前が函館SS・2着だったとはいえ、オープンを勝ち切れなかったのも事実で、それなら、函館SSでジュビリーヘッドと0.2秒差だったシゲルピンクルビーの人気落ちを狙ってみたくなります。
ポジション的には、現段階では除外対象ですが好位を取れそうなミニオンペールに目がいきますし、延長ローテは歓迎できないものの、再度、極端な人気薄になるならビリーバーのもう一丁を狙ってもよし。距離短縮で差しに回りそうなメイショウミモザにも穴の気配を感じます。
かなりの混戦ムードかつ、穴候補の揃った、馬券ファンには必見の一戦になりそうですね。
【枠順確定後注目馬】
2ビリーバー
3サヴワールエメ
6シゲルピンクルビー
12マイネルジェロディ
13メイショウミモザ
15レイハリア
16トウシンマカオ
並びとオッズのバランスが良い馬がおらず、穴で狙える馬も多い。かなり難解な並びになり人気馬から行っても仕方がなく大穴から入った。波乱の結果に期待。
なお、最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
■みねたの金言43
『休養前凡走からの休み明け初戦は狙える』
★ピックアップレース★
8月21日 札幌8R 3歳以上1勝クラス(芝2000m良)
◎14ヒヅルジョウ
○5ヒットザシーン
▲13ゴルトシュミーデ
△10トゥーサン
☆3マイシンフォニー
注7ナックフローラ
買い目
単勝 14 2000円
ワイド 14―5・13・10 各1000円
馬連 14―5・13・10・3・7 各500円
3連複 14―5・13・10―5・13・10・3・7 各300円
─先週日曜の札幌8Rは◎→☆→▲の決着で、単勝、ワイド、馬連、3連複の総獲りとなりました。実はこのレースまで、土曜の勝負レースは4鞍中3鞍で◎が勝ちながら相手がハマらず、日曜日も2鞍ともワイドのみの的中とジリジリする展開だったんですよね。
みねた) 1着、3着連発でしたからね。ただ、◎の単勝に関しては、この週も含めて直近6週中5週でプラスと好調をキープできているので、焦りはありませんでした。巡り合わせでマイナスになる週もありますが、精度の高い予想を続けていけば自ずと結果はついてきますからね。
─6週中5週でプラスは素晴らしいですね。何か要因はあるのでしょうか?
みねた) エンジニアの方に入ってもらうようになりました。その結果、勝負レース選定にかける時間が短縮できた上で、見逃しも減ったのが、予想の精度向上に繋がっているのでしょう。
─先週は8レース中6レースで買い目が的中したものの、5レースは単勝のみとかワイドのみの的中でトリガミという結果でした。競馬ファンの中にはトリガミを嫌う人、トリガミの目は絶対に買わない人もいらっしゃいますが、みねたさんはトリガミについてはどのようなお考えですか?
みねた) 全く気にしていません。単勝、ワイド、馬連、3連複…それぞれで期待値が取れる目を選んでいるつもりなので。馬連、3連複を獲れた時に大きく回収する、資金がゼロにならないようにするというのをテーマに買い目を組んでいます。単勝だけ、ワイドだけで結果的に投資金額を上回ることを得られなかったとしても、それが押さえ馬券になっていて、長期的な回収率を考えた上では、この的中には意味があります。
─ワイドが押さえ馬券になっているわけですね。
みねた) そうです。一般的には手を広げて押さえ馬券を作る人が多いですが、そうではなくて、券種を組み合わせることで押さえ馬券を作るという考え方ですね。
─ここからは◎が勝ち切った4レースについて、その思考をお聞きしていきます。まずは冒頭でもお話しした札幌8R。◎は14ヒヅルジョウでした。
みねた) この馬は、期待値の高いパターンが詰まっていました。今まで格言にしていないものを挙げるなら「休養前凡走からの休み明け初戦」です。
─14ヒヅルジョウの戦績は、休養前に2着→1着→3着→7着で、今回が3ヶ月の休養明けですね。
みねた) 連続好走の疲れで凡走した馬が、休養で立て直されるパターンですね。直近の着順が悪いので、期待値が取りやすいんです。
─確かに、これが2着→1着→3着からの休み明けだったら、馬柱の見え方がだいぶ違います。
みねた) 矢車賞で逃げて3着からの臨戦だったら、もっと注目されてしまうでしょうね。矢車賞から距離短縮でカーネーションCを使い、そこで前に行けずに7着大敗。とはいえ、不本意な競馬を強いられながらも勝ち馬からは0.3秒差と、金言9「前走僅差の6着以下」にも該当していました。
─見解文にもありましたが、先行馬が少ない組み合わせでの距離延長。2走前、3走前は逃げていたことを思うと、この逃げ切り勝ちは想定できる展開でしたね。
みねた) 他の先行馬から離れた大外枠という点も良かったですね。ただ、7倍ぐらいあると思っていたので、単勝3.3倍は思いのほか、辛かったです。
─前走からの距離変化、前走着順と前走着差など、AIが期待値を嗅ぎ取っていた可能性はありそうです。
みねた) そうかもしれません。そうなると単勝オッズは動きやすいので、別の馬を組み合わせた馬券で期待値を取ることが重要なので、このレースに関しては8番人気3着の13ゴルトシュミーデを2列目に入れられたのは良かったですね。
─この馬を高く評価した理由についても教えてください。
みねた) 前走0.4秒差の4着で、金言32「競馬で勝ちたければ4と6を意識しろ」に該当していました。しかも9-9-9-6と自力で動いていってのもので価値のある内容です。
─単勝3.3倍、ワイド13.5倍、馬連6.8倍、3連複43.4倍の総獲りで、11,100円→36,520円の回収となりました。
みねた) ☆にした3マイシンフォニーは、人気ほど評価しておらず、単体での期待値が高いわけではありませんが、3列目に押さえたことで3連複の的中に繋がりました。このレースは印と買い目構築がうまくいきましたね。
─3連複の買い目構築、印の打ち方は興味があります。次回、残りの単勝的中レースを振り返りつつ、券種ごとの狙い方や印の意味などについて教えてください。
【第43回】キーンランドC展望&休養前凡走からの休み明け初戦は狙える/馬券師・みねたの金言
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みねた
全てのファクターは展開に帰結すると考え、枠、脚質、能力、不利、ハイレベル、様々なファクターから「展開」を予想し、回収率が高くなるであろう馬を選び出す。軸が決まれば馬券の構築にも力を入れ、「展開」により両立しにくい馬券等を省く。サイト『競馬放送局』にて週末の勝負予想を公開中。