プロ馬券師・みねた氏が実践例を交えながら予想理論の金言を伝える『馬券師・みねたの金言』。今回の金言は“長期休養明けは休養直前のレースではなく、その前のレースに注目”です。
なお、『競馬放送局』ではみねた氏の厳選勝負レース、重賞予想を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください。
▼今週の重賞ピックアップ
1月25日 中山11R アメリカJCC 芝2200m
アメリカJCCは中山芝2200mでの施行。初角となる1コーナーまで400m以上の距離があるため、先行争いにおいて、内外の有利不利はありません。登録16頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは3頭です。先行馬占有率は低く、道中のペースが上がりにくいため外からでも差せそう。道中で動いていける機動力のあるタイプに展開は向くでしょう。
1番人気想定はショウヘイ。昨秋のレースを見る限り、明け4歳のトップクラスは相当強そうな印象で、この馬はその1つ下ぐらいに位置するイメージでしょうか。前走の菊花賞は大敗でしたが特殊な条件なので気にしなくてもよいでしょう。2~4走前の内容からも1番人気想定は妥当。一方で特別な買い材料があるわけでもないので、あとはオッズ次第です。
2番人気想定はジョバンニ。こちらも明け4歳です。戦績的にはショウヘイの少し下といったところ。G1では少し足りていませんが、重賞レベルでは安定した走りをみせていて、今回はショウヘイよりも斤量が1キロ軽くなります。ただ、どちらかといえば持ち人気の低いタイプという印象だっただけに、2番人気・3.9倍はやや過剰でしょうか。もう少し、オッズがもらえるようなら。
3番人気想定はドゥラドーレス。こちらは対照的に人気になりやすいタイプです。しっかり重賞でも連対を続けていますが、勝ち切れていないともいえます。今回は想定1~2番人気馬が明け4歳なので比較が難しく悩ましいですね。レガレイラと0.2秒差は価値があるので、この馬も最終的なオッズ次第といったところ。
4番人気想定はマイネルエンペラー。G1連戦からのステップは有利で、日経賞勝ちかつ有馬記念でも0.8秒差と中山コースへの実績もあります。京成杯でさすがの手綱捌きをみせた戸崎騎手へのスイッチもいいでしょう。道中で動いている機動力があるのも心強く、相対的にマイナス材料が少ないのはこの馬です。
5番人気想定ディマイザキッドは重賞で4着→4着→3着と安定した走り。2走前、3走前は道中で動けています。ただ、飛び抜けた買い材料があるわけではないので、想定8.4倍が甘いかと言われたら微妙なライン。
道中の機動力に着目するならマテンロウレオ。もともとはしっかり脚をためるタイプでしたが、前走の鳴尾記念では9→7から3着と新境地をみせました。
ニシノレヴナントは2走前のオクトーバーSが15→16→14から1着、前走のアルゼンチン共和国杯が16→16→15→14から9着(0.3秒差)。機動力があり末脚も確かですが、どうしても後方からになるので、その位置でも間に合う展開になれば一発がありそうです。
なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
▼みねたの金言216
長期休養明けは休養直前のレースではなく、その前のレースに注目
★ピックアップレース★
1月4日 京都12R 4歳以上2勝クラス 芝1400m 良
◎12ブルクトーア
高○1タイキヴァンクール
高▲7シホノペルフェット
穴△10ララマセラシオン
☆6メイショウカイト
注3サダメ
注8アドマイヤジェイ

―2026年、厳選レースの初当たりとなった1月4日京都12Rについて伺います。穴△→◎→☆の決着で、馬連53.6倍、3連複89.2倍、3連単678.4倍というホームランとなりました。もちろん1つのレース、1日単位で一喜一憂するのはナンセンスだというのは承知の上でお聞きしますが、新年最初の開催で的中すると、少しはホッとするものじゃないですか?
みねた)そうですね。馬券師としては1日目が大敗であってもなんとも思いませんが、予想を出している立場としては、やはりホッとしますよ。
―本当は、連続6タコとかをして、「焦りはないですか?」とお聞きしたいという邪悪な気持ちもあったのですが(笑)、しっかりとスタートダッシュを決められたのはさすがです。ちなみに、“馬券師としては”なんとも思わない、という理由を改めて言語化していただけますか。
みねた)馬券の収支というのは、出たり入ったりを繰り返しながら、ときに大勝ちで増やしていくイメージですからね。最初が大敗スタートだとしても、全体でみたら下振れを引いている一部ぐらいにしか思いません。それはスロットでも同じで、ミリオンゴッドであれば1/8192のフリーズを待っているわけです。ゴッドを引けての3000~4000枚勝ちを待つ。競馬でいえば、昨年の京成杯のような大勝ちを待ちつつ、例えそれを引いても、その後も資金管理のルールに則って、黙々と賭け続けるだけです。
―では話を京都12Rに戻しましょう。◎12ブルクトーアについては、京都芝Aコースの開幕週で大外、しかもモレイラ騎手やC.デムーロ騎手ならともかく、あまりJRAの経験のないハマーハンセン騎手ということで、ちょっと心配していたのですが…。
みねた)むしろそれがいいじゃないですか。短期免許で来ているということは、それだけの実績を残している人なので、あまり気にする必要はないと思います。無名だからということで敬遠されているならむしろ買い。ブルクトーアについては、先行馬の数や並び、臨戦過程からも期待値が取れると判断できていたので、迷うことなく◎でした。最終的に1番人気になってしまったのは誤算でしたが、このレースは対抗以下にも期待値の取れそうな馬が多かったので、組み合わせで十分に期待値はあったと思います。
―「期待値の取れそうな馬」のうちの1頭、穴△10ララマセラシオンが10番人気(単勝31.4倍)で勝利。3連単6万馬券の立役者となりました。7着、12着と直近の成績が冴えていなかったので、ちょっと買いにくい存在だったかと思います。
みねた)前走は約11か月の長期休養明けで、その前まで遡ると3走前が0.4秒差の4着、4走前が0.3秒差の5着と、2勝クラスで十分に足りる走りを見せていました。これは1つのコツとして覚えておいて欲しいのですが、長期休養明けの馬の戦績を見る際は、休養に入る直前のレースよりも、その1つ前のレースをチェックすることが重要です。というのも、長期休養に入るということは、その直前のレースでは疲労が蓄積していたり、脚元に何らかの異常が発生していたり、ということが想定されます。つまり、休養に入る直前のレースではなく、その1つ前や2つ前のレースの成績が、本来の実力を示しているケースが多いのです。
―その部分が4着と5着だったと。
みねた)ララマセラシオンの場合、前走は11か月の長期休養明けで走れず、2走前はおそらくデキが落ちていたことで走れずと2走続けて大敗。理由のある配線であったにもかかわらず、過去4走の成績推移が良→良→悪→悪という、いわゆる見栄えの悪い馬柱となりました。その結果、実力を過小評価されて10番人気にとどまったのでしょう。
―あと、この馬は関東馬でした。正直、関東馬の関西遠征というのも気になって、私は評価を下げてしまったんですよね。
みねた)私は予想ではほとんど関東関西の所属は意識していませんよ。仮に関西圏の方がレベルが高いとしても、その関西に敢えて遠征してくる以上、陣営は通用する力を感じているということなので、あまり気にする必要はないと考えます。陣営だって無駄なことはしたくないでしょうから、遠征するということは「力が足りる」あるいは「どうしてもその条件を使いたい」といった理由があるはずです。
―どうしても坂路が完成して以降の西高東低時代の記憶があるので、関東馬の関西遠征という時点で、条件反射的に評価を下げてしまうクセが付いてしまっているみたいです。
みねた)競馬はパリミュチュエル方式ですからね。こうして関東馬というだけで侮る人が多いのであれば、そこに金脈あり。例えば、関東馬の関西遠征で買えるパターンを見抜くことができたら、それはものすごいアドバンテージになりますよ!
