プロ馬券師・みねた氏が実践例を交えながら予想理論の金言を伝える『馬券師・みねたの金言』。今回の金言は“前走中止を見逃すな”です。
なお、『競馬放送局』ではみねた氏の厳選勝負レース、重賞予想を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください。
▼今週の重賞ピックアップ
3月1日 中山11R中山記念 芝1800m
中山記念は中山芝1800mでの施行。初角までの距離が200m程度と短く、先行争いにおいて内枠が有利なコースです。
登録17頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは6頭。先行占有率による脚質の有利不利は少ないため、コース形態、そして開幕週であることを加味すると内枠がベターでしょう。
想定1番人気はレーベンスティール。戦績的にはG2コレクターという印象で、中山コースでも重賞2勝。当然、有力候補でしょう。ただ、買い時は2走前、5番人気の毎日王冠だった印象で、そこで買えずに1番人気のここで買うというのはあまりオススメできません。安定して走るタイプではないので、軸にするのはやや心許ないか。あとはオッズと並び次第ですね。
想定2番人気はエコロヴァルツ。昨年の2着馬です。今年は福島記念2着からの臨戦で、2番人気はやや売れ過ぎのように映ります。安田記念や天皇賞(秋)でも僅差の競馬をしており弱い馬ではありませんが、どちらかというと、過小評価されてタイミングで買いたいタイプ。
想定3番人気はチェルヴィニア。フェブラリーSを見てしまうと、ルメール騎手というだけで切りづらいですよね(笑)。二冠牝馬で実績は最上位。ただ、近況は一息で、その割にはオッズが落ちてこない印象です。現時点での評価は保留、オッズ次第ですね。
想定4番人気はカラマティアノス。中山金杯からの重賞連勝を狙います。その中山金杯が7番人気での勝利で、この馬も買い時は前走だった印象。
セイウンハーデスはG1帰りという臨戦。天皇賞(秋)は9-12-11から0.4秒差の7着、ジャパンカップでは果敢な逃げと、ともに濃い内容でした。3走前のエプソムCは優秀な内容ですし、5番人気・7.3倍なら悪くないのでは。
マジックサンズはNHKマイルC2着、皐月賞6着とG1での好走実績があります。前走の東京新聞杯は12着とはいえ0.7秒差で悲観する内容ではありません。想定15.7倍なら一考の余地ありでしょう。
シャンパンカラーは前走の東京新聞杯で0.1秒差の4着。メンバー最速の上がり32.8秒で追い上げた脚は復活を感じさせました。想定20倍なら期待値はありそうです。
上位人気勢に「ここが狙い目!」という馬が少ない一方で、その下の人気帯に面白そうな馬が揃っている印象。あとは枠。内枠勢を中心に、並びも考慮して正解を導き出したいと思います。
なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
▼みねたの金言221
前走中止を見逃すな
★ピックアップレース★
1月25日 京都11R プロキオンS ダート1800m良
◎13ロードクロンヌ
穴○6クラウンプライド
穴▲11ペイシャエス
穴△12シゲルショウグン
穴☆16サンデーファンデー
注9ブライアンセンス
注10ジェイパームス

―今回は1月25日のプロキオンSを取り上げます。◎→☆の決着で馬連119.4倍、馬単181.3倍的中。それにしても重賞に強いですね。この4週で4的中。すべて万馬券ですよ!
みねた)やはり売上の大きい重賞は期待値が取りやすいのでしょうね。オッズが保たれやすいといいますか。このレースも、馬単180倍はつき過ぎでしょう。
―ただ、見解文に「比較の難しいレースだが重賞好走組のオッズが甘い印象で波乱要素は多い」と書かれていた通り、かなり難解なレースではあったと思います。
みねた)セラフィックコールのようなG1帰りもいれば、ロードクロンヌやサイモンザナドゥのような重賞連続好走馬もいる。条件戦3連勝のハナウマビーチに、初ダートでOP戦を快勝したジェイパームスもいます。リステッド勝ちもいればリステッド負け組も。とにかく比較が難しくて、これを競馬新聞を開いて予想しろと言われたら、かなり難しいでしょうね。ただ、何度も言っていますが、比較が難しいということは馬券的にはおいしくなるということですから。
―そんな混戦レースで、◎は1番人気のロードクロンヌ。
みねた)5走連続で、重賞で馬券内ですから。これはかなり優秀ですよ。それでいて浦和記念の1倍台からここで4.4倍(予想段階では5倍)もらえました。さすがにこれが2倍台前半だったら期待値的には微妙ですが、このオッズなら単勝でも期待値はあるでしょう。ましてや穴馬がたくさんいるレースですから、組み合わせで期待値をさらに高めることができます。
―そして波乱の立役者となったのが11番人気で2着に激走したサンデーファンデーです。この馬をしっかり「穴☆」で押さえていたのはさすがです。
みねた)でも、この馬は昨年のプロキオンSの勝ち馬ですからね。昨年は中京施行でしたが、その前のレースとなる京都ダート1800mのベテルギウスSでも1着。コースの実績もありました。1番人気と前年の覇者で馬単1万8000円、これはおいし過ぎでしょう。
―そのプロキオンSが7走前だったので、一般的な過去5走とか6走の馬柱だと、ちょうど戦績的に消えているんですよね。
みねた)それがいわゆる「一手間」というやつですよね。ネットなどを使って、この馬の過去成績を調べたら、必ず、「あ、昨年の覇者なのか」と行き着くはずですから。最も、重賞レベルであれば馬名をみた瞬間に「この馬、去年勝ってたよなぁ」「その割に人気がないなぁ」となる気もしますが。
―それはみねたさんがストイックだからだと思いますよ。週中は仕事して、週末にスポーツ新聞を広げて馬券を買って…という一般的な馬券ファンの方は、そこまで覚えている人は少ないと思います。新聞をみて、「何を買おうかな」という感じで。
みねた)だからこその人気薄だったのでしょうね。仮に4走前とか5走前が「プロキオンS・1着」という柱だったら、おそらく6番人気ぐらいだったのでは? あるいは、フェブラリーSの後に即休養→休み明けというローテーションとかでも、11番人気にはならないでしょう。あとはやっぱり「中止」ですよ。
―サンデーファンデーは前走のみやこSで競走中止だったんですよね。
みねた)競走中止ということは、本来は1着の可能性も15着の可能性もあるんですよ。でも、新聞上はボロ負けに映りますよね。
―それはありますね。「競走中止」という字面がそうさせるのか、馬柱に色がつかないせいなのか理由はよくわかりませんが。
みねた)そう考えると「前走で競走中止」というのは期待値を積む要素だということがわかります。買い材料のある馬、期待値の見込めそうな馬が前走で競走中止していたら、無条件で買ってもいいぐらいだと思います。そんなにお目にかかることはないと思いますが。
―前走中止を見逃すな、ということですね。
みねた)冒頭にお話した通り、バラエティに富んだメンバーで、どの馬が波乱を演出しても、後付けで解説できそうなレースでした。だからこそ、結局はオッズが全てです。ここでサンデーファンデーが激走するという明確な理由を見出すのは難しいですが、走った時に1番人気との組み合わせで180倍あったということが最大の買い材料なのです。そして、その大きな要因の1つが、前走の競走中止だったということですね。
