プロ馬券師・みねた氏が実践例を交えながら予想理論の金言を伝える『馬券師・みねたの金言』。今回の金言は“「ダートの大外」には常に警戒を”です。
なお、『競馬放送局』ではみねた氏の厳選勝負レース、重賞予想を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください。
▼今週の重賞ピックアップ
3月29日 中京11R高松宮記念 芝1200m
高松宮記念は中京芝1200mでの施行。初角となる3コーナーまでは約315mで、G1であることも考慮するとやや内枠有利でしょうか。
登録22頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは6頭。先行占有率は高くも低くもなく、好位~中団から差せるタイプが良さそうです。
1番人気想定はサトノレーヴ。前年の覇者で舞台設定に問題はなく、リピーターが強いレースであるのも強調材料です。昨秋のスプリンターズSは4着止まりでしたが、6-7と脚をためてのもので、悲観する内容ではありません。海外での大敗は気になりませんし、鞍上はルメール騎手。大きな減点材料は見当たらず。想定4.2倍の1番人気ですが、昨年の高松宮記念が3.8倍、スプリンターズSが2.2倍だったことを思えば、むしろ甘い映るぐらいです。
2番人気想定はナムラクレア。前哨戦で全力を出してしまうことが多いのでぶっつけローテは大きなプラス。前走の阪神Cは10-10から2着と、しっかり脚をためており、まさにG1を勝つための競馬でした。今回、手綱が戻る浜中騎手がその意図を汲んで乗れるかが鍵。それ叶えば悲願のタイトル奪取の可能性は十分あるはずです。
3番人気想定はパンジャタワー。近年のスプリントG1勝ち馬が軒並み現役を続けているなかで、新星候補としての期待がかかります。NHKマイルCを勝っており、その資質は備えています。ただ、スプリント界の猛者が集うここでは、キーンランドCはペアポルックスと0.1秒差という内容に物足りなさがあるのも事実。3番人気・5.0倍は辛い印象で、もう少しオッズが欲しいところ。
ママコチャは2023年のスプリンターズSの勝ち馬。その後も一線級相手に勝ち負けを演じ続けています。ダートもこなしており、本当に頭が下がりますね。全盛時よりは少し落ちるかもしれませんが、それでも高い能力と舞台適性を生かして好走する可能性は十分にあるでしょう。
ジューンブレアは昨年のスプリンターズSで2着。続く阪神Cは11着大敗でしたが、1400mが長かったということでしょう。適性外で大敗→休養というのは期待値のあるローテーション。本来の積極策での巻き返しは期待できそうで、想定5番人気・11.3倍なら。
そのスプリンターズSを勝ったのがウインカーネリアン。鉄砲成績は今ひとつですが、想定9番人気・27.9倍なら一考の余地はあるでしょう。
古豪が崩れなさそうで、妙味を追うのが難しそうな一戦。枠と並びが鍵を握りそうなので、しっかり精査したいと思います。なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
▼みねたの金言225
「ダートの大外」には常に警戒を
★ピックアップレース★
3月15日 中山9R 阿見特別 ダート2400m良
◎8ソウルアンドジャズ
高○11ロングウェイホーム
▲10オーシンハーフ
△6ムジェロ
☆7サトノシュトラーセ
注5オオタチ

―今回は3月15日の中山9R阿見特別について伺います。○→注→◎で3連複57.1倍、ワイド9.4倍と6.4倍、そして高○が勝利したので単勝11.6倍も的中となりました。派手な的中ではないのですが、いぶし銀というか、渋い的中だと思ったので。
みねた)勝ち馬については「逃げハサミ」ですからね。私の使っているAIの能力評価でもSランクでその馬が「逃げハサミ」。正直、競馬新聞をみなくても◎になると思います。新聞をみれば、0.1秒差の4着と能力の高さ、そして期待値のありそうな臨戦過程なので、より確信が持てますね。
―みねたさんは、しばしば「逃げハサミなのに来ないじゃないか!」というご意見に対して、なんでも買えばいいわけじゃないとおっしゃっていますが…。
みねた)そうそう。このソウルアンドジャズのように能力があれば、簡単には崩れません。やっぱり能力評価は基本で、例えば7-7-7-7から15着みたいな、明らかに能力が足りないような馬は「逃げハサミ」だろうと来ませんからね。
―このレースは成田特別の2〜4着馬も出走していて、現級2着のムジェロよりも高く評価できているのはさすがだなと。
みねた)このレースは先行馬占有率が高かったので、前走3番手のムジェロが恵まれる流れではありません。そしてそのムジェロが1番人気で、ソウルアンドジャズの方が人気がないのだから、迷うまでもなく◎ソウルアンドジャズになりますよ。
―結果的にはソウルアンドジャズも先行する形になって3着。「ためていればな〜」という気持ちはあります?
みねた)それはないですね。前走差しから今回先行に回るパターンはそもそも期待値がありますし、今回先行しやすくなるというのが「逃げハサミ」の効果の一つでもありますので。実際にレースぶりをみても、無理に仕掛けたわけではなく、出たなりでの先行なので力は出し切れたと思います。強い勝ち馬を追いかけ過ぎた分、最後に脚が止まってしまった感じですね。
―その「強過ぎた勝ち馬」ロングウェイホームについても教えてください。3コーナーで先頭を奪うと、早々とセーフティリードを築いて、2馬身差の完勝。単勝は11.6倍でした。
みねた)これもセオリー通りの馬柱ですよ。金言216「長期休養明けは休養直前のレースではなく、その前のレースに注目」を思い出してください。
―「休養に入るということは、その直前のレースでは疲労が蓄積していたり、脚元に何らかの異常が発生していたり、ということが想定されるから、その1つ前や2つ前のレースの成績が、本来の実力を示しているケースが多い」というお話でしたね。
みねた)前走が3番人気で13着。人気を背負って大敗を喫し、そこから休養しているというのがいいですよね。大敗→休養という馬柱になることで、相当な人気落ちが期待できます。馬柱を精査してみると、3走前に勝ち上がった後、2走前は京都に遠征して6着、そして遠征帰りの中1週で13着。疲労かたまっていたのかもしれません。
―ところが、2走前をみてみると悪くない、と。
みねた)昇級戦かつ関西遠征ながら3番人気に支持されて、0.3秒差の6着。これだけでも金言9「僅差の6着以下」あるいは金言32「競馬で勝ちたければ、4と6を意識しろ」に当てはまっています。そしてレース内容自体も7-7-9-8から6着ですから、金言27「位置取りを下げながら巻き返した馬」にも該当。非常に“濃い”内容でした。これは、当コラムの読者の皆さんや、書籍をお買い求めいただいた方は、気付けたのではないでしょうか。
―買い材料が幾重にも重なっていたわけですね。
みねた)もう一点、大外もよかったと思います。初角までの距離が209mしかないので、コースパターン的には内が有利ではあるのですが、「ダートの大外」だけは特別です。やはり砂を被らないというメリットは想像以上に大きいので、コースパターンに捉われ過ぎず、マークしておきたいですね。実際にこのレースでも、大外だったことで、じんわり外から位置を上げる競馬ができていますから。
