10月31日は秋の天皇賞が行われますが、同じ日に行われるのが第49回衆議院議員総選挙。当日は馬券の投票はもちろん、選挙の投票もお忘れなく。
・・・と、競馬も選挙も「投票」が欠かせませんが、これ以外にも、競馬と選挙には共通の言葉が多く用いられていることに気づかされます。
たとえば「出馬」。言うまでもなく、競馬では「レースに出走すること」を意味しますが、選挙では「選挙に立候補すること」を表します。この言葉の語源は「馬に乗って戦に出かけること」なんだそうで、レースや選挙を「戦」に見立てて使われているようです。
「対抗馬」も競馬では当たり前に使われる言葉ですが、選挙でも「与党が強い地盤の選挙区に、野党が一本化して対抗馬を立てた」などと使われます。そのほか「一騎打ち」「下馬評」など、選挙用語には、競馬というより「馬」に関わる言葉が多いのだと分かります。昔の生活には欠かせなかった「馬」。そして、人が「戦」に出かけるときは、いつも傍らに「馬」がいた証拠なのでしょう。
というわけで、私たちにとっての「戦」は、競馬の勝ち馬を当てること。そこで、秋のG1シーズンに総選挙が行われた年の投票日当日のG1レースの結果を調べてみました。平成以降、秋のG1シーズンに総選挙が行われた年は2回あったのですが、どちらも秋の天皇賞とは1週違いでした。
まずは、前回2017年の総選挙。投票日の10月22日は不良馬場の京都競馬場で菊花賞が行われ、1番人気のキセキが優勝しました。2着に10番人気クリンチャー、3着に13番人気のポポカテペトルが入って、3連単は55万9700円の高配当。ちなみに翌週に行われた天皇賞・秋は、不良馬場の中、武豊騎手のキタサンブラックが4コーナーで1頭インを突いて優勝した伝説のレースです。
もう1回は、1996(平成8)年の総選挙。10月20日の投票日当日は第1回の秋華賞が行われ、松永幹夫騎手の5番人気ファビラスラフインが勝利しました。ちなみに翌週に行われた天皇賞・秋は、蛯名正義騎手の3番人気バブルガムフェローが優勝しています。
さて、何か「サイン」が隠されていないか・・・。
2017年のキセキ、1996年のファビラスラフインは、どちらも「7枠」でした。皆さんの本命馬が7枠に入れば「当選確実」かも!?