圧巻のレコード勝ちだった2020年のデビュー戦(12/6(日)中京芝1400m・2歳新馬)を昨日の事のように思い出します。
武豊騎手騎乗、木原厩舎の期待馬としてデビューしたヤマニンルリュールは、直線で見せた前を飲み込むような脚はさることながら、陣営が『ゲートを出ず一番したくない競馬をしながら勝ってくれた』と目を丸くしていたところに底知れない能力を感じました。
▲木原厩舎のヤマニンルリュール
全身がバネのような美しい走り。2015年のクリスマスC(中山芝1200m)を12番人気ながら直線でブチ抜けたヤマニンプチガトーの妹で、姉と同じく木原調教師のご長男が担当されています。
ただ、1番人気で迎えたちょうど1年前の阪神・こぶし賞では結果が出ませんでした。神経質な感じは初戦の頃からあったのですが、この日はかなりイレ込み、直線でもモタれて力を出せなかった感じです。
その後もレースに行くとテンションの高さが伺え、体もギリギリの感じに見えるなど、彼女の繊細さが感じられました。競走馬において、そういうメンタルの変動の要因は一つではありません。でも、担当記者として近くで見ていて、もしかして…と感じた事があるのです。
2022/02/11 (金)
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。
