馬主さんのご都合であったり、厩舎の事情であったり…理由は様々ですが、競走馬にはキャリアの中で所属厩舎がかわる場合がたまにあります。それを「転厩」というのは皆さまもご存知でしょう。
新しい所属先では転厩してきたばかりの馬を「転厩馬」といい、その初戦に向けてはいつもとは違う種類のプレッシャーがあるようです。成績が上がらなくなっていた馬が転厩してから結果を出すようになれば、当然、厩舎の評価にもつながるでしょうし、その逆もしかり。
ただ、ある程度、競走馬としての性格や調教パターンが固まってきてから、改めてお世話を始めなくてはならない…。これはまさに“手探り”です。
CBC賞に出走するテイエムスパーダもそうで、彼女は今年2月に五十嵐忠男調教師が定年を迎えられ、厩舎が解散したのに伴い、木原一良厩舎へと転厩してきました。
彼女は4歳。昨年にこのレースをレコードで逃げ切り勝ち。既にオープン馬となっていての転厩でした。『繊細そうな女の子というイメージだったので、事前に五十嵐厩舎の時の担当者さんに色々聞きに行きました』とはテイエムスパーダを担当することになった菅藤助手。彼女を想うからこそ、以前の担当者さんも気をつけたほうがいいことなど、丁寧に教えてくださるんですね。
▲菅藤助手とテイエムスパーダ
2023/06/30 (金)
衝撃のレコードVから1年…五十嵐厩舎から木原厩舎がバトンを引き継いだテイエムスパーダ/大スポ・赤城記者の栗東トレセンレポート
- 2025/09/26 (金) 強者を負かしにいくのではない、ただ自らが勝ちにいく/大スポ・赤城記者の…
- 2025/09/19 (金) 確信/大スポ・赤城記者の栗東トレセンレポート
- 2025/09/12 (金) ローズSマル秘情報/大スポ・赤城記者の栗東トレセンレポート
- 2025/09/05 (金) 絶対秘密にしてください!/大スポ・赤城記者の栗東トレセンレポート
- 2025/08/29 (金) 相手探し/大スポ・赤城記者の栗東トレセンレポート

赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。