この時期は毎年のことですが、今週のトレセンはそこかしこでセレクトセールの話題が。お目当ての馬をオーナーと落とせたらしき調教師さんはホクホクのお顔をされていますし、厩舎の従業員さんたちも『うちのテキ(調教師)、いい馬買ってもらえたかなあ』と、どこかそわそわされている気がします。
記者同士だって、あーでもない、こーでもないと気になった上場馬について語ったりして、いつもとは違った雰囲気がありますね。
そんな中でも、やはり最も話題に上がっていたのは2日目の当歳セリに登場した「コンヴィクションIIの2023」(牡)のこと。新種牡馬コントレイル産駒のこの馬には、史上3位となる5億2000万円の値が付きました。落札したのは父を生産したノースヒルズで、父の主戦を務め、来春開業予定の福永祐一師に預託されるということもあり…それはそれは盛り上がりましたね。
私自身、コントレイルは初めてデビューから引退までを見届けられたダービー馬。ダービーの重みは彼に教えてもらったと思っているので、デビューの日が本当に楽しみです。
でも、本日は浮つく心を必死に引き戻しまして、偉大なコントレイルを生産されたノースヒルズの「今週の出走馬」について語りたいと思います。
私のイチオシはこの馬!
7/16(日)中京6Rの3歳未勝利戦(芝2000m)に出走するルソルティールです。
デビュー前には弊社のPOG別冊「ザッツPOG」のノースヒルズ特集でも取り上げられていた馬で、420~430キロの小柄な身体からは想像できないほどの根性娘。華奢で軽い走りをするぶん、本来は良馬場のほうが向いている感じなのですが、2戦目以降、ずっと重~稍重馬場で頑張ってきました。
2023/07/14 (金)
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。
