この馬の血統背景、そして騎乗するジョッキーさんの名前を見ると、余計に「エンムスビ」という馬名は本当に素敵だなと思います。
エンムスビに限らず、母やきょうだいに偉大なG1馬がいたりすると、どうしても「◯◯の子」「◯◯の弟、妹」といった取り上げ方をされがち。競馬はブラッドスポーツなので、私たちメディアも『母やきょうだいのファンだった方が、その気持ちを乗せてまた応援してくださったらな…』という思いもあって、そういうコラムや記事を出したりします。
でも、それが“比較”にならないことを祈ります。
エンムスビはエンムスビ。所属はこの血統を初めて預かる角田厩舎です。今日は彼女自身のことを一緒に見ていければと思います。
▲23日(日)中京5Rでデビューするエンムスビ
体重は440キロくらい。青鹿毛のスラッとした牝馬で、とても優しい目をしています。牝馬らしい繊細さもあるそうですが、『ここまで特に乗り手を困らせたりすることはなかったよ』と角田調教師は仰っていました。取材に伺った際、馬房ではしっかりリラックスできているように見えたのも良かったです。
1週前追い切りは幸騎手が乗り、ウッドコース81.0-66.9-52.9-38.3-12.5秒。その時の感触で『切れるというより、早めに踏んでいけば長く脚を使ってくれるタイプ』だと分かり、デビューの条件は1600mではなく2000mにしようと決まったそうです。
2023/07/21 (金)
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。