いくら馬や調教を見る目を養っても、ひたすらにその道を極めても、やはり実際に乗っている人、毎日触ってお世話をしている人にしか分からない事がある。
私が記者として取材をする上で、いちばん念頭に置いていることです。
馬が生き物だからこそ、データや傾向では量れないもの、手綱や鞍、皮膚、息遣いからしか伝わらない何かが必ずあるんだと、これまでの取材で何度となく実感してきました。
一頭の馬について深掘りすれば、どこの専門紙や新聞にも書いていないようなエピソードが出てきたりする。そういう事を聞くたび、言葉を持たず、人間よりよほど繊細で壊れやすい競走馬と日々向き合い、極限まで仕上げていくホースマンという仕事に尊敬の念を覚えます。
そして、たとえすぐに馬券に直結はしなくても、彼らにしか分からない感覚を大切にしたいと思うんです。
今週の日曜日、京都3Rの3歳未勝利戦(ダート1400m)に出走するヴォルスターという馬についても、見ているだけでは分からない“大きな変化”がありました。
その事について今日はお話しさせていただきます。
▲活気みなぎるヴォルスター
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。