大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は日曜小倉の中京記念に出走するアルナシーム、騎乗する横山典弘騎手への取材です。
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中京記念に出走するアルナシームについて、「どの競馬ファンにも」印象に残ったレースといえば、もしかすると2021年の東スポ杯2歳ステークスかもしれません。
騎乗した武豊騎手の『ノーコントロールだった』との言葉通り、後方から暴走して一気に先頭に躍り出るような競馬に。それでも勝ち馬から1.1秒差の6着だったのは能力でしかないのですが、一度ああいう競馬になってしまうと、馬のメンタルが心配されます。
その後のアルナシームはテンションや折り合いとの闘いでした。
福永騎手が乗って連勝し、オープン入りを狙って挑んだ2022年秋色Sからはクロス鼻革を着用し始めたアルナシーム。元々適距離は1800m以上だと考えられていましたが、折り合い面から短い距離も試してみたりと、陣営からしても試行錯誤の日々でした。
元気が有り余っている時は追い切り後にプールへ行ったりもしていたんですよ。
▲中京記念で重賞初制覇を狙うアルナシーム
そんなアルナシームが、前回からクロス鼻革を取り、ハミも制御力の強いものからノーマルの水勒ハミに替えたのが前走の中間から。
騎乗2度目だった横山典弘騎手が『俺が頼んだんだ』とおっしゃっていました。