大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は小倉記念に出走する関西馬から、ハピ陣営の取材レポートです。
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母クイーンパイレーツのきょうだいは、全て大久保龍志厩舎に所属し、6歳のハピと5歳アウトレンジがオープン馬、4歳のリトルハピが3勝クラス。昨秋にデビューしたクイーンハピは未勝利ですが、2走前にメドの立つレースをし、いずれは勝ち上がれるなという雰囲気。
つまり、走る血統です。
ただ、このきょうだいは慢性的に爪が弱いところがあって、大久保厩舎では毎回ケアをしながら、無理をさせないよう大事に大事に使ってきました。
その甲斐あって、一番上のハピに関しては爪の弱さがだんだんと解消してきたのです。ですから、競走中止になった昨年の天皇賞春のことを、陣営は今でも「もし走り切れていたら…」と悔しがるくらい、本当に楽しみに、期待されていました。
あの時はジョッキーが歩様の硬さを感じて止めたもので、爪は関係なかったですし、仕上がり的にはかなり究極だったんです。
道中な走りから、陣営はハピがやはり芝でも走れることに確信を持ちます。
天皇賞春では最後まで見られなかった芝での走りは、前走の新潟大賞典で見ることができました。当時は馬場がソフトになることを想定しての参戦でしたが、馬群の中でジッと我慢し、直線は外をから鋭い脚で伸びてきて3着に食い込みました。
そこからまた少し間隔を空け、今回は小倉記念へ出走してきます。