大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は東海Sに出走する関西馬から、ダノンスコーピオン陣営の取材レポートです。
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東海Sはダノンスコーピオンにとって、今後を見極めるため、という意味を持った大切なレースになりそうです。
もちろんどのレースも大切なことに変わりはありませんが、ダノンスコーピオンは前走であるキッカケを掴み、さらにこの中間、今までになかった“変化”も出てきたから。
今日はそのことについてお伝えできたらと思います。
ダノンスコーピオンが最後に勝ったのは、2022年のGI・NHKマイルC。当時は安田隆行厩舎の管理馬でした。
ただ、そのあとに成長期を迎え、身体のバランスが変わったり、右に張るような面が出たり、競馬に行ってやめる感じがあったりと、なかなか噛み合わなくなる時期が続きました。
人間のアスリートも、成長期に身体のバランスが変わると思うように動けなくなったりしますよね。それに近いと思います。
福永厩舎がそんな彼を引き継いだのは、昨年5月の京王杯SCから。当時からいい動きができるまで時間をかけて乗り込んだり、レースで矯正力の強くないハミに替えたりと、試行錯誤の日々でした。