大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回はCBC賞に出走する関西馬から、担当厩舎を含め多数の陣営レポートを提供していただきました。
赤城真理子記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
今日はCBC賞の出走馬について、たくさん取材をしてきました。なのでいつもとは趣向を変え、わたしの推し馬というより、トレセン情報としてみなさまにお伝えし、予想の参考資料にしていただけたらと思います。
最初はわたしの担当厩舎から2頭を。
大久保厩舎のエイシンワンドはデビュー時からかなり完成された馬…、いわゆるその時期の2歳馬とは完成度が違う馬だったため、小倉2歳Sを勝った後は「成長」が課題となりました。
厩舎もそのあたりにすごく苦労してきましたが、北九州記念の前に大久保調教師から初めて「思い切って休ませたのが良かったのか、“まだこんなにあったんだ”というくらいの成長を感じます。性格などはもともと優等生でしたが、身体の雰囲気や、走りの感じなんかが良くなりましたね」という言葉がお聞きできたのです。
2歳から3歳頭までは、やはりクラシックを意識しなくてはなりませんから、賞金を加算しない限りなかなかガッツリと休ませることはできません。距離適性を感じたとしても、何とかごまかしながら使っていくしかない。けれど今は、適性があると陣営が感じる短距離戦線で勝負していけるのです。
その前走は直線でマトモに詰まってしまい、結果こそ12着でしたが、エイシンワンド自身はこの時季が得意なようで、この中間も状態は抜群。
「いつもにも増して楽に動けていますね。ジョッキー(吉村誠之助)も前走は相当悔しかったと思いますから、同じ轍は踏まないでしょう。小倉2歳を勝った舞台(当時は中京で開催)ですし、自信を持って挑めます」と大久保師も笑顔でした。