大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は神戸新聞杯の出走馬からアルマデオロ陣営の取材レポートです。
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武豊騎手が様々な場所で、この馬で菊花賞に行きたいと仰っていたのは、それが叶うと何ならこの馬が菊花賞馬になれる景色すら見えているからではないかと。そう思ってしまうのは、私のひいき目が強すぎるでしょうか。
1勝クラスはもちろんですが、前走の積丹特別を勝ったあと、陣営は皆で「なかなか未勝利を勝てなかった理由が分からないね」と笑い合ったそう。
私はキタサンブラックを直接見たことがありませんが、半兄のシュガークンはデビュー時からずっと見ていて、この血統はもしかするとすごい晩成なのではないかと感じています。
当初はとにかく緩くて、よくこれで走れるなというくらい。それでもタフで、使われながらどんどん強くなる。まだ、体が完成されていなくても。
積丹特別は着差以上の強さどころか、普通なら直線で止まってしまってもおかしくなかったのではないかと感じるようなパフォーマンスを見せてくれたアルマデオロ。
スタートが遅かったのは、レース後陣営に「今日のは、わざと」と武豊騎手が話されたように、返し馬からかなり気合が乗っているところがあって、それが引っ掛かって力を出し切れなかった東京2400mの未勝利戦のときを思わせたからです。