大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回はスプリンターズS出走の関西馬から、ナムラクレア、ピューロマジック、ペアポルックス陣営の取材レポートです。
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サトノレーヴに死角はあるのか、と言われたら、それはもう無いように感じます。どれだけ強い馬も負けることがあるのが競馬ですから、勝敗はもちろん、ゲートが開いてからしか分からないけれど…。
でも、あれだけ速い上がりにも対応でき、素晴らしい末脚を持っている馬。例えば、海外からの直行ローテはデータ的に厳しい、なんていうにしても、3か月間隔をとっている訳なので、それはほぼイチャモンになってしまいそう。
それでも、サトノレーヴを負かすにはどうしたらいいかを考えるのが競馬ではありません。各陣営は「勝つためにどうするか」を考え、実践するのが競馬のはずです。
ここに向け、まさに究極仕上げだと思わせるのはナムラクレア。スプリンターズSに出走するのは実に4度目ですが、後ろからでも、ポジションを取りに行っても、コンマ2秒も負けず際どいレースを演じてきました。今回は、最近のクレアにとっていちばんいいローテーション、“3か月以上空けない”を守り、臨戦過程は過去3戦と違います。
ゲートを練習し、攻めも強化。陣営が口を揃え「言うことなしの仕上がり」という今回、枠もいいところが当たりました。クレアの切れ味が本来の形で炸裂すれば、勝つチャンスです。
▲4度目のスプリンターズS出走となるナムラクレア