大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回はジャパンカップに出走の関西馬から、ダノンデサイルの陣営レポートです。
赤城真理子記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
「競走馬に備わっていて欲しい能力を五角形のグラフにするなら、デサイルは全てのレベルがトップにある。どこかが突出しているっていうんじゃなく、全部がいい。そういう意味での“バランスがいい馬”という表現でした」
先週の水曜日、栗東トレセンには戸崎圭太騎手の姿がありました。ダノンデサイルのジャパンカップ1週前追い切りに乗るため、前夜から滋賀県入りされていたのです。
8時10分ごろ、厩舎から地下馬道へ向かうダノンデサイルが調教スタンド前を横切った際には、背に安田調教師いました。そのまま角馬場へ出てきて、安田師が30分ほど入念に体をほぐします。そして角馬場で戸崎騎手へと乗り替わり。安田師は代わりにダノンブギへとまたがり、先頭でウッドコースに姿を表しました。
その後に続いたのは岡田騎手が騎乗したミッキーゴージャス。ダノンデサイルは最後方から追いかける形でスタートし、道中はその隊列のままリラックスして走っていきます。直線を向く際にはコーナーワークを利用して横並び。最内ダノンブギ、中ミッキーゴージャス、ダノンデサイルが大外のビッシリ3頭併せです。
デサイルは先に頭ひとつ分抜け出したミッキーゴージャスに僅かに追いつかなかったのですが、2番手でゴール板を通過し、6ハロン78.2-63.9-49.6-35.4-11.8秒という時計を叩き出しました。馬場が悪かったことを考えればかなりの時計。あれだけリラックスして走っていたのに、全体も78秒台なのかと驚きました。
降りてきた戸崎騎手に、私はAJCCの追い切り後に戸崎騎手が話されていた「デサイルはバランスがいい馬」についてお聞きしました。
