9月23日(木)にプレミアムコース会員様限定で公開した『佐藤哲三×亀谷敬正 凱旋門賞特別対談』。レギュラーコース会員様には、プレミアムコース会員様からの質問・回答部分などをカットした対談の模様をテキストにて公開いたします。
亀谷:「本日は佐藤哲三さんにお越しいただきました。いつもありがとうございます」
佐藤:「いえいえよろしくお願いします」
亀谷:「つい最近、単行本「亀谷敬正の競馬血統辞典」キズナ産駒のページで、“佐藤哲三さんはキズナを先行馬にしたかったとおっしゃっていた”と書かせていただいたところだったんですが」
佐藤:「先行というよりも、他の馬よりも有利なポジションっていうのが僕の場合は前の定義なので、2~3番手っていうわけではないんですけど、10番手にいるなら7~8番手、7~8番手にいるなら5~6番手。その中で足をうまく溜めていくような作業ができればいいな、と思っていましたね」
亀谷:「そんな中、見事にキズナ産駒のディープボンドがフランスの2400m(フォア賞)を逃げって、まさに哲三さんのキズナへの思いがその通りになったと」
佐藤:「うまく先行しながら、どういうフォームで走ってくるのかなぁという中で、ハナに行ったことによってのディープボンドのフォームというのを見ると、なるほどやっぱりそうだよなぁというところはありましたね」
亀谷:「ここからはフォア賞のレース映像を見ながら哲三さんに解説をしていただきたいと思います」
佐藤:「好スタートから控えるっていう感じはないし、コメント見ても行けるならハナに行こうっていう形の中で、春の天皇賞でも同じように走ってるんですよね」
亀谷:「天皇賞の和田騎手もそうでしたね。今回のC.デムーロ騎手もスタートからある程度出していったと」
佐藤:「この馬は少し右のトモが開くんですよね。外側にタッチするというか。そういうところで、前にも横にも馬がいないポジションを取れたので、すごく走りやすかったんじゃないかな、というのが最初に観た時の感想でしたね」
~スタートから1分経過地点~
佐藤:「外側に頭を向けながら手綱も引っ張ってないじゃないですか。僕の乗り方とはちょっと違うんですけど、馬の首筋の筋肉がうまく使われてて、走りやすく乗ってあげようっていうのが凄く見えましたね。道中も手前を替えたりしているんだけど、アタマの位置がしっかり上の方でキープできているんで、下(馬場)がどう変わろうがあまり走りは変わらないんじゃないかなと思いますね。で、面白いのは直線を向いて追い出したとき」
2021/10/01 (金)