▼先週のトピックス
・小倉芝1200mの異常馬場
・福島芝も反主流馬場
・サンデー系でも今の福島芝に向くタイプ
・今週もおいしかったホッコータルマエの未勝利戦
・今週末のゲストは1000万馬券的中連発の双馬さん
▼小倉芝1200mの異常馬場
まずは、小倉芝の「異常な高速馬場」の話題から。土曜の小倉芝1200mでプリモダルクがレコード更新。父系にファピアノ、エーピーインディ、母系にもカーソンシティと、米国ダートの高速持続力血統が満載で、サンデーの血を持たない馬。
常々「競走馬の能力は一定ではない」、「血統は能力のデータベース」だから、血統構成からサンプルが少ない局面でも好走馬の傾向は予測できる、と言っているように、サンプルの少ない異常馬場だからこそ血統の出番。
土曜の好走馬を見て、CBC賞も、
・サンデー(中距離)の要素が薄い血統
・芝1200mGI血統。米国ダッシュ力血統。ダンチヒの要素が強い血統
が走りやすい馬場と予想できました。
CBC賞をレコードで勝利したファストフォース(亀SP)もサンデーの血を持たない馬。父も母父もJRAの歴史的スプリンター。さらに母母父はダンチヒ系。馬場も血統もデータが揃っていなくても、今の馬場にピッタリと容易に想像できますよね。
なお、ファストフォースは3勝クラスも負けていた条件馬。馬場が異常な場合は、主流馬場での格は関係ない、ともいえます。逆の見方をすれば、異常馬場ではOP馬が仮に条件戦に出ても敗れる、ともいえますね。
イギリスやアメリカのGI馬がJRAの芝レースに出てきたら、条件戦でも負けるだろうというのも、CBC賞の現象から改めて想像できるのではないでしょうか。
3着のアウィルアウェイはハイペースのジャスタウェイ(YouTubeチャンネル『亀谷敬正の競馬血統辞典』買いパターン該当)とはいえ、この日の馬場はサンデーが主張されると不利な馬場。アウィルアウェイは母系にトキオリアリティー。何年も前から申しているように、トキオリアリティーは産駒のほとんどをスプリント指向にしてしまう主張の強い血統。
メドウレイク、インリアリティはスプリント適性を高めます。なお、土曜の同コースではヘニーヒューズ産駒も馬券になりましたが、同種牡馬の母父もメドウレイクです。
ところで、今週末の小倉芝はJRAがどうイジってくるかも楽しみです。本来、今の馬場技術であれば、1200mで1分5秒台でも走れる馬場なのだということが今回でわかりました。普段は「意図的に」時計が出ないようにクッション性を高めているのでしょう。
残念なことに今週末も雨予報なので、特に何もしなくとも自然に時計がかかってしまいそうですけれども。いや、時計がかかるといっても、今の馬場だと雨が降ってようやく標準馬場なのでしょうが。
▼福島芝も反主流馬場
2021/07/07 (水)