11月3日(木・祝)に盛岡競馬場で行われるJBCクラシック、JBCスプリント、JBCレディスクラシック、ならびに門別競馬場で行われるJBC2歳優駿に関する亀谷敬正の血統傾向分析です。
レース当日はJRAのインターネット投票でも馬券が発売されますので、馬券検討にぜひご活用ください。なお、亀谷敬正の最終的な予想は、『亀谷敬正 オフィシャル競馬サロン』(プレミアムコース会員限定)、『競馬放送局』で公開いたします。
▼YouTubeチャンネル 亀谷敬正の競馬血統辞典
【JBCクラシック】盛岡ダ2000mの明確な血統傾向&今年の注目馬!/亀谷敬正のGIアプローチ
▼JBCクラシック
盛岡ダ2000m 発走18:40
【傾向分析】
同じコースで行われている交流重賞がマーキュリーCは、米国指向の強い血統馬が人気を裏切るケースが目立つ。
2016年に1番人気で8着に凡走したケイアイレオーネは父ヘニーヒューズ、母父マーケトリー、父と母父がどちらも米国型。2022年に1番人気で4着に凡走したケイアイパープルも父パイロ、母父シーキングザゴールド、父と母父がどちらも米国型。米国型の1番人気が複数回人気を裏切っている。
一方、勝ち馬、人気薄で激走した馬は欧州血統。なかでもトニービン持ちが走る。米国で要求されるスピードの持続性よりも、欧州指向の馬力と伸びが重要。ただし、ダート競馬の上級クラスで走るための血統的な裏づけは必要(このクラスに出る馬はほとんど該当する)。
2020年と2021年に連覇したマスターフェンサーは父がサンデー系のジャスタウェイ、母父がヴァイスリージェント系のデピュティミニスター。2022年の勝ち馬バーデンヴァイラーは父がキングマンボ系のドゥラメンテ、母父がヴァイスリージェント系のフレンチデピュティ。ジャスタウェイとドゥラメンテはトニービンの血を持つ。
2020年に6番人気で3着のランガディアは父がキングカメハメハ、母父がサンデーサイレンス、祖母がダイナカール。2022年の勝ち馬であるバーデンヴァイラーの父ドゥラメンテと近い配合。
2022年に7番人気で2着のテリオスベルは父がサンデー系のキズナ、母父がヴァイスリージェント系のクロフネ。母母父がトニービン。2022年に10番人気で3着のヴァケーションは父がサンデー系のエスポワールシチー、母父がサッカーボーイ。トニービンが強いレースに同じく強い種牡馬。
要は、米国指向の強い血統馬が人気を裏切っていて、芝指向、それもトニービンやサッカーボーイが人気薄でも好走しているように、欧州寄りで芝長距離指向の血統馬に相性の良いコースといえる。
ちなみに、同コースのJBCをレコードで勝ったコパノリッキーも母系にトニービンを持つ。
マスターフェンサーや2017年と2018年に連覇したミツバ、2019年の勝ち馬グリムは、2100m以上でもオープンや重賞を勝った実績のあった馬。2000mよりも長い距離で実績がある馬も有利。
▼JBCスプリント
盛岡ダ1200m 発走17:20
【傾向分析】
2022/11/03 (木)