▼先週のトピックス
・天皇賞・秋はノーザンファーム天栄調整馬が5連覇達成
・先週もGIデーでおいしいオッズだった新潟千直
・今週末から開幕する福島競馬の傾向分析
▼天皇賞・秋はノーザンファーム天栄調整馬が5連覇達成
天皇賞・秋は1分57秒5の走破タイムでイクイノックスが優勝。馬場状態を考えれば、2番手以下は超ドスローの競馬。
パンサラッサ陣営の策がハマったともいえますが、それでも2番手以下の追走組は、上がり最速のイクイノックスが1着。上がり2位のダノンベルーガが3着。単行本『馬場を極める』でも書きましたが、今のJRAの馬場、特に東京の馬場はスムーズにトップスピードを出すことに特化すれば、展開問わず、トップスピードを出した馬が順番に上位に走ってしまうことも示されたレースでした。
また、東京のモダンな芝はアメリカ血統よりも欧州型血統、特にフランス指向の血統馬の「脚を溜め込んで爆発させる能力」を強化した方がトップスピードを発揮しやすい馬場でもあります。
イクイノックスは、母父が欧州型のキングヘイローで、母母父もフランスの凱旋門賞勝ち馬トニービン。脚を溜め込む競馬が得意な欧州血統。
そして、ノーザンファーム天栄育成馬が5連覇を達成。素晴らしい偉業であり、天栄の場長である木實谷さんから毎週話を聞けることや、メンバーさんも直接質問できる機会を共有できる「亀谷競馬サロン」は、我ながら本当にありがたい環境だとも思います。
▼先週もGIデーでおいしいオッズだった新潟千直
天皇賞・秋はイクイノックスの素晴らしい末脚に感動しましたが、「亀谷競馬サロン」メンバーの馬券的メインレースは新潟のルミエールオータムダッシュ。
推奨馬(亀SP)のジャズエチュード(1着)、スワーヴシャルル(3着)がどちらも馬券圏内に走りました。
※10/30(日)新潟11Rの亀SP
※プレミアムコース会員限定のFacebookグループから抜粋
マウンテンムスメの菱田騎手による好騎乗と、外枠騎手数人のミスで2着を取られてしまったのはやや誤算でしたが、どう転んでもこのメンバー、状況でレースをやれば10回に9回以上は、ジャズエチュードかスワーヴシャルルのどちらかは連対するでしょうし、2回に1回は両方の馬が馬券圏内に走れることでしょう。
そう考えれば、先週のコラムでも書いたようにおいしい状況のオッズだったと思います。GIの日は、GIを楽しむことに加え、わかりやすいコツが見えているレースがおいしいオッズで買えるのも魅力的です。
▼今週末から開幕する福島競馬の傾向分析
今週末から開幕する福島競馬の傾向分析をお届けします。福島芝1200mの古馬混合戦で、推定6人気以下(人気薄)の系統別データはご覧の通り(データは2020年以降)。
▲福島芝1200mの古馬混合戦で、推定6人気以下の系統別データ。3着内シェア順。
1位キングマンボ系。2位Pサンデー系。3位ディープ系。4位フォーティナイナー系。
以上の父系で、推定6人気以下の平均出走頭数は4.8頭。いずれかの馬が3着以内に走る確率は、22年は60%、21年は57%、20年は54%。2回に1回以上は的中。20年以降の複勝回収率は100%、22年も99%。
では、各系統の詳細を分析してみましょう。
2022/11/02 (水)