2021年5月13日(木)発売の6月号で休刊となった競馬雑誌・サラブレ。サラブレ本誌で長年連載されていた人気コーナー『重賞アプローチS』は、引き続き亀谷競馬サロンにて公開いたします。
なお、当レースの「血統のポイント」&「馬柱のポイント」に該当する今年の出走馬は、金曜18時をメドに当欄の文末にて公開いたします。併せてお楽しみください。
※重賞レース過去10年好走馬一覧/ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S
【ジャパンカップ】
主流の能力が強く要求される舞台。上位人気馬が走りやすい。
過去10年、5番人気以内のJRA所属で父か母父が欧州型ノーザンダンサー系かロベルト系のどちらかだった馬は勝率11%、複勝率28%。どちらにも該当しなかった馬は勝率25%、複勝率63%。つまり、近年は欧州指向のスタミナや馬力に寄った血を持つ馬は好走率が落ちており、トップスピードの要求度が高い。
人気薄で好走しているのはディープインパクト産駒か、トニービンの血を持つ馬。過去10年のあいだに6番人気以下で掲示板に載ったJRA所属馬は10頭いるが、2013年11番人気3着のトーセンジョーダン、2015年17番人気4着のジャングルクルーズ、2016年6番人気3着のシュヴァルグラン、2018年8番人気5着のミッキースワロー、2021年10番人気4着のサンレイポケットはトニービンの血を持つ馬。
2013年7番人気2着のデニムアンドルビー、2014年6番人気3着のスピルバーグ、2015年7番人気2着のラストインパクト、2017年に6番人気、2019年に12番人気でそれぞれ4着だったマカヒキは父がディープインパクト。
過去10年、5番人気以内のJRA所属馬は1〜4枠が連対率45%、複勝率65%。5〜8枠が連対率21%、複勝率26%。内枠が有利な傾向にある。
主要ステップとなる天皇賞秋組は過去10年で馬券になった30頭中15頭を占める。そのうち12頭は前走で5番人気以内かつ、前走天皇賞秋で5番人気以内だった馬に限ると、前走3着以内が複勝率55%。前走4着以下が複勝率60%。前走の着順によって好走率に差がなく、悪い着順になっている馬ほど馬券期待値は高い。
【まとめ】
▼血統のポイント
・トップスピードに寄せた血統の上位人気馬は好走率高い
・人気薄で好走しているのはディープインパクト産駒かトニービンの血を持つ馬
▼馬柱のポイント
・内枠(1〜4枠)
1.リバティアイランド
2.イクイノックス
3.タイトルホルダー
4.スタッドリー
5.ドウデュース
6.フォワードアゲン
7.イレジン
8.パンサラッサ
・前走天皇賞秋組は前走5番人気以内
2.イクイノックス
5.ドウデュース
10.ダノンベルーガ
【京阪杯】
2023/11/20 (月)
亀谷敬正の重賞アプローチS/ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S
- 2024/12/09 (月) 亀谷敬正の重賞アプローチS/朝日杯FS、ターコイズS
- 2024/12/02 (月) 亀谷敬正の重賞アプローチS/阪神JF、カペラS、中日新聞杯
- 2024/11/25 (月) 亀谷敬正の重賞アプローチS/チャンピオンズC、ステイヤーズS、チャレンジC
- 2024/11/18 (月) 亀谷敬正の重賞アプローチS/ジャパンカップ、京阪杯、京都2歳ステークス
- 2024/11/11 (月) 亀谷敬正の重賞アプローチS/マイルチャンピオンシップ、東京スポーツ杯2歳S
亀谷敬正
血統馬券予想理論「血統ビーム」の提唱者で、ブラッドバイアス、大系統、小系統などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在も競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。2019年には世界初となるリアル競馬サロン「亀谷競馬サロン」を開設。