YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
※新連載『競馬オタク・坂上明大の南関競馬予想』リリースのお知らせ
~別定戦のニューイヤーC!~
ニューイヤーCは南関東競馬で最初に行われる3歳限定重賞。人気通りの決着になるかは別として、メンバー間における地力差が大きいレースであることは間違いありません。
そのため、適性云々以前に能力面での横比較が非常に重要で、全日本2歳優駿などの地方交流重賞やハイセイコー記念など格の高いレースに使ってきた実績というのも大きなヒントとなるでしょう。
ただ、今年は斤量面に要注意。2023年以前は定量戦で行われてきましたが、2024年は別定戦に変わって、実績馬の好走のハードルは少々高くなってしまいました。今年は少ないキャリアのなかで好時計を計時しているような馬が狙い目かもしれません。
~浦和ダ1500mは内枠有利~
1961年の第4回から浦和ダ1600mで行われてきたニューイヤーC。1600mコースは3角途中からのスタートで、すぐに急カーブをむかえるため、日本の競馬場を代表する内枠天国のコースとして有名でした。そのため、2022年桜花賞を最後に1600mコースは平場でも使われておらず、ニューイヤーCにおいても2022年からはダ1500mでの施行となっています。
ただ、1500mコースも4角奥のポケットからのスタートで、すぐに緩やかなカーブをむかえるため、1600m時代ほどではないものの、内枠有利の傾向は近年も継続。1500m変更後2年のニューイヤーCで4番人気以下で馬券圏内に好走した3頭は、いずれも5番枠より内の馬。今年も外枠に入った有力馬は少々割引が必要でしょう。
~A.P. Indy系の持続力~
浦和競馬場は1周距離が1200m。南関東競馬では川崎競馬場と並ぶ最も小ぶりな競馬場のひとつですが、直線距離は300m、4角からゴールまでは220mと、川崎競馬場より100m弱も短く、その分コーナー区間の距離は長いため、川崎ほどのコーナーでの減速はありません。
そのため、序盤も中盤も終盤も坦々としたラップを刻むことが多く、ワンペースな競馬に強いA.P. Indyの血を持つ馬の活躍が目立ちます。昨年のニューイヤーCでは4番人気2着のピノホホッアと7番人気3着のアメノオシホミミの2頭がこれに該当します。
ちなみに、同じコースで行われた2023年桜花賞でも母父シニスターミニスター(父父A.P. Indy)のフークエンジェルが7番人気の人気薄ながら3着と好走しています。
◆A.P. Indy
2023年2着ピノホホッア:父ベストウォーリア
2023年3着アメノオシホミミ:父ベストウォーリア
【ニューイヤーCの最終見解】