YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
※新連載『競馬オタク・坂上明大の南関競馬予想』リリースのお知らせ
〜JpnIIIに格上げして帰ってきたブルーバードC~
2022年までは東京湾Cのトライアル競走に位置づけられ、開催時期も4月に行われてきたブルーバードC。2023年は開催されませんでしたが、2024年からは開催時期が1月に変わり、グレードもJpnIIIに格上げして帰ってきました。
JRA所属馬の出走枠は3頭のみですが、レースレベルがグンと上がることは間違いないでしょう。特に今年は9頭立ての少頭数ということもあり、まずは各馬の力比較が最重要のファクターとなりそうです。
~船橋ダ1800mでの末脚勝負~
2022年までは船橋ダ1700mで行われてきましたが、2024年からは船橋ダ1800mに距離も変更。ただ、1700mでも1角までに350m程度の距離があったため、1800mに延長しても先行争いが少々長引きそうなぐらいで、好走血統がガラッと変わることはなさそうです。
船橋競馬場は一周距離1400mという全JRA競馬場よりコンパクトな競馬場ですが、4角からゴールまでは中山競馬場と同じ308mの長さがあり、コーナーにはスパイラルカーブが採用されています。そのため、残り800mからのスパート開始後はスピードが落ちづらく、直線で馬群がバラけやすいことからも、全馬が能力を出し切りやすい競馬場といえるでしょう。
特に1800mはスタートから1角までの距離が長いため先行争いが長引きやすく、船橋競馬場のなかでも特に差し追い込み馬の好走率が高いコースのひとつです。
~長距離血統が大活躍!~
南関東競馬では2歳限定の1800m以上のレースがほとんどありません。そのため、スタミナタイプが活躍できる場が少なく、彼らにとってはブルーバードCが真の実力を発揮できる舞台になりそうです。
血統面での注目はトニービンやSadler's Wells、Robertoといった超長距離戦に強い血統。実力馬はスピード血統でも好走していますが、人気薄好走馬の多くがこれらの血を持っており、この他にもノーザンテーストやネオユニヴァースなどスタミナ豊富な血を持つ馬からも複数頭の好走馬が出ています。
さらに、今年からは1800mへと距離が延び、2022年以前と比べて砂厚も2.0cmアップ。2022年以前よりもスタミナの要求値が上がることが予想され、これまで以上に長距離血統の重要性は高まりそうです。
◆Sadler's Wells(5番人気以下)
2020年3着パラダイムチェンジ:母父El Prado
2022年3着フレッシュグリーン:母母父Sadler's Wells
◆トニービン(5番人気以下)
2016年3着キングスベンチ:父サムライハート
2021年1着オークハンプトン:母母父トニービン
◆Roberto(5番人気以下)
2015年1着ハタノヴォラーレ:母父ブライアンズタイム
2020年3着パラダイムチェンジ:父タイムパラドックス
【ブルーバードCの最終見解】