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競馬オタク・坂上明大の南関競馬予想
2024/01/31 (水)

報知オールスターカップ/競馬オタク・坂上明大の南関競馬予想

YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。

※新連載『競馬オタク・坂上明大の南関競馬予想』リリースのお知らせ



~川崎ダ2100mはスタミナと機動力が重要!~

川崎ダ2100mを舞台に行われる古馬長距離重賞・報知オールスターC。先週の金盃と同様、南関東所属馬にとっては特殊条件といえる舞台で、まずは2100mを走り切れるだけのスタミナが必要であることは間違いありません。

ただ、川崎ダ2100mの特殊性は距離だけでなく、道中の加減速が激しい点もあります。急カーブの川崎競馬場ではコーナーごとに減速が求められるため、直線を向くたびにポジション争いが激しくなることが理由と考えられます。過去5年平均でもいびつなラップを刻んでおり、中盤で12秒台を刻んでいる700~900mと1300~1500mはともに直線区間にあたります。

そのため、金盃のようにスタミナが最重要というわけではなく、出入りの激しい競馬に対応できる機動力も強く求められるのが報知オールスターCというレースです。

◆報知オールスターCの平均ラップ(過去5年)
6.7-11.2-12.5-13.5-12.9-13.3-13.9-12.4-13.0-13.5-13.1


~好走馬の半数がNureyev≒Sadler's Wells持ち~

血統面ではNureyev≒Sadler's Wellsに注目。Nureyev≒Sadler's Wellsはヨーロッパの主流血統であり、特にSadler's WellsはGalileo→Frankelのラインを中心に、現在のヨーロッパ競馬を牽引する一大父系です。

この2頭はNantallahのパワー、Forliの機動力、Mahmoud≒Mumtaz Begumのスピード、Hyperionのスタミナなど弱点の少ないオールラウンド種牡馬ですが、Royal Charger系やNasrullah系の日本の主流種牡馬との比較では瞬発力に劣るため、日本ではパワーや機動力、スタミナなどが表面化することが多い傾向にあります。

この特徴が当レースにはピッタリ。母父父にNureyevを持つタービランス=サンビュート兄弟を筆頭に、過去10年でのべ15頭の好走馬がこれらの血を内包しており、2019年3着馬ユーロビートはNureyev≒Fairy Kingの3/4同血クロスを持つ血統馬でもありました。

◆Nureyev≒Sadler's Wells
2015年3着バトードール:母母父Nureyev

2016年2着バトードール:母母父Nureyev

2017年2着クラージュドール:父キングカメハメハ

2018年1着ディアドムス:父ジャングルポケット

2018年2着オメガスカイツリー:母父エルコンドルパサー

2019年1着ヤマノファイト:父エスポワールシチー

2019年2着タービランス:母父Theatrical

2029年3着ユーロビート:Nureyev≒Fairy Kingの5×3

2020年2着タービランス:母父Theatrical

2020年3着ヒカリオーソ:父フリオーソ

2021年1着タービランス:母父Theatrical

2021年2着マンガン:父アイルハヴアナザー

2022年3着ロードゴラッソ:母父Kingmambo

2023年2着スワーヴアラミス:母父Sligo Bay

2023年3着サンビュート:母父Theatrical


~LyphardのFair Trial的機動力~

機動力が重要な条件ではLyphardの血にも大注目。LyphardはNorthern Dancer系種牡馬の中でもその母の父の父Fair Trialの影響が強く、同馬から受け継ぐ機動力は日本の周回コースとも好相性。特に小回りコースではその特性が活きやすく、有馬記念では過去10年の勝ち馬のうち5頭がLyphardのインブリードを持つ馬でした。

当レースでもLyphard内包馬から複数頭の好走馬が出ており、Fair Trialの血を内包するNureyev≒Sadler's Wellsを併せ持つ馬も少なくありません。このほかにもDanzigやトニービンなどFair Trialの血を持つ種牡馬との組み合わせも良く、Lyphardを中心としたFair Trial増幅型は当レースでの注目の配合パターンとみています。

◆Lyphard
2014年1着オオエライジン:父キングヘイロー

2015年1着ドラゴンエアル:父タイムパラドックス

2016年3着ムサシキングオー:父キングヘイロー

2017年3着タイムズアロー:父タイムパラドックス

2018年2着オメガスカイツリー:母母母父Lyphard

2021年2着マンガン:父アイルハヴアナザー

2021年3着サウンドトゥルー:母母父プラウドデボネア

2022年3着ロードゴラッソ:父ハーツクライ

2023年2着スワーヴアラミス:父ハーツクライ


【報知オールスターCの最終見解】

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坂上明大

1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」、「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。

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