YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは2/28(水)の大井・フジノウェーブ記念。発走時刻は16時35分です。
~大井ダ1400mは内前有利~
前身である東京スプリング盃を4連覇したフジノウェーブの功績を称え、2014年からフジノウェーブ記念として開催されている本重賞。大井ダ1400mを舞台に行われるため、スプリント路線とマイル路線から春の飛躍を誓う実力馬が集結する一戦となっています。
大井ダ1400mは2角奥の引き込み線からのスタートのため、すぐにカーブを迎えるのが大きな特徴。そのため、基本的には内前有利になりやすいコースで、フジノウェーブ記念においても過去10年の連対馬20頭のうち9頭が1~2枠。勝ち馬全10頭が初角5番手以内という結果となっています。
スプリンターも多数出走してくるためハイペースの年も珍しくなく、ペース次第では外差しも決まるレース。しかし、今年は確固たる逃げ馬不在のメンバー構成。大井ダ1400m戦らしく内の先行馬を中心に考えたい一戦です。
~LyphardやDanzigの機動力~
前述の通り、スタート直後のポジション争いが重要になる大井ダ1400mですが、直線距離386mの外回りコースのため、ワンペースなスピードだけでは押し切れない点には要注意。距離短縮馬の成績が良いこともこのためでしょう。
血統面での注目はLyphardやDanzigといった機動力に優れた血。両馬はNorthern DancerとFair Trialを併せ持つ種牡馬で、両馬から受け継ぐ機動力は日本の周回コースとも好相性。特に機動力が求められるコースではその特性が活きやすく、有馬記念では過去10年の勝ち馬のうち5頭がLyphardのインブリードを持ち、4頭がDanzigの血を持つ馬です。
◆Lyphard
2014年2着ソルテ:父タイムパラドックス
2015年3着リアライズリンクス:母Lyphardの4×4
2016年1着ソルテ:父タイムパラドックス、2着ドレッドノート:父メイショウオウドウ
2017年2着タイムズアロー:父タイムパラドックス
2018年2着オメガヴェンデッタ:母父ホワイトマズル、3着キタサンミカヅキ:父キングヘイロー
2020年2着マッチレスヒーロー:母母父ダンシングブレーヴ、3着ドリームドルチェ:父マイネルラヴ
2021年3着グレンツェント:母母母父Lyphard
2022年1着ルーチェドーロ:父マクフィ、3着クルセイズスピリツ:母父バブルガムフェロー
2023年3着ギシギシ:母父ハーツクライ
◆Danzig
2014年1着ジェネラルグラント:母母母父デインヒル
2016年3着コウギョウダグラス:父スターリングローズ
2019年3着クリスタルシルバー:母父アジュディケーティング
2020年2着マッチレスヒーロー:母Danzigの3×4
2022年1着ルーチェドーロ:父マクフィ
2023年2着アヴァンティスト:母母父Polish Precedent、3着ギシギシ:母母父Fusaichi Pegasus
【フジノウェーブ記念の最終見解】