YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは3/7(木)の船橋・京成盃グランドマイラーズ。発走時刻は20時5分です。
~リピーターが続々誕生~
2025年にSIに格上げ予定の京成盃グランドマイラーズ。JpnI・かしわ記念と同じく船橋ダ1600mを舞台に行われる本レースは、1~2着馬にかしわ記念への優先出走権が付与される重要ステップレース。また、本レースを目標に設定する南関所属馬も多い格式の高いレースのひとつです。
レース傾向として目立つのは複数回好走馬が非常に多い点。過去10年では7頭のリピーターが誕生しており、近年でもカジノフォンテン(2020年1着、2021年1着、2022年2着)やスマイルウィ(2022年1着、2023年2着)が連続好走を果たしています。ちなみに、今年のメンバーではギガキングが一昨年の3着馬です。
◆複数回好走馬
トーセンアドミラル:2014年1着、2015年2着
ソルテ:2014年2着、2015年1着
グランディオーソ:2015年3着、2016年3着
リアライズリンクス:2017年1着、2018年2着
カジノフォンテン:2020年1着、2021年1着、2022年2着
スマイルウィ:2022年1着、2023年2着
~Halo≒Sir Ivor≒Droneの瞬発力~
報知グランプリC(船橋ダ1800m)の記事でも書いた通り、船橋競馬場は残り800mからのスパート開始後はスピードが落ちづらく、直線で馬群がバラけやすいことからも、全馬が能力を出し切りやすい競馬場です。そのため、血統面では末脚の伸びに優れたHalo→サンデーサイレンスやダンシングブレーヴなどの活躍が目立ちます。
サンデーサイレンスの父であるHalo、ダンシングブレーヴの母父であるDrone、ディープインパクトの母父Alzaoの母父であるSir Ivorは血統構成がよく似ており、ディープインパクトやイクイノックスなどはこれらを増幅する形で末脚を強化。京成盃グランドマイラーズでもHalo≒Sir Ivor≒Drone増幅型の好走が目立ち、特に直近3年は3着内馬9頭中5頭が該当馬という好成績を挙げています。
また、スタートから1角までの距離が短いためか、ダンシングブレーヴやAlzaoをはじめとしたLyphardを併せ持つ形の好走馬も目立つため、「Halo≒Sir Ivor≒Drone+Lyphard」が京成盃グランドマイラーズの黄金血統といえるのではないでしょうか。
◆Halo≒Sir Ivor≒Drone(複数本保持)
2016年1着レガルスイ:Halo≒ワッスルタッチの3×3
2017年2着ムサシキングオー:父キングヘイロー、3着コンドルダンス:Halo≒Drone≒Sir Ivorの4×5・4・5・5
2018年1着キングガンズラング:Haloの5×4、3着オメガヴェンデッタ:Halo≒Droneの3×5
2019年2着リコーワルサー:父ブラックタイド、3着ミッシングリンク:Haloの4・5×4
2021年3着チェスナットコート:Haloの3×5
2022年1着スマイルウィ:Halo≒Sir Ivorの4×7、3着ギガキング:Drone≒Halo≒Sir Ivorの4・3・4×4
2023年2着スマイルウィ:Halo≒Sir Ivorの4×7、3着ティーズダンク:サンデーサイレンスの3×3
【京成盃グランドマイラーズの最終見解】