YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは3/27(水)の浦和・桜花賞。発走時刻は17時45分です。
~東京プリンセス賞組orユングフラウ賞組が中心~
南関東3歳牝馬クラシック第1戦・桜花賞。JRAと同様にクラシック戦線は有力馬が集まるレースがハッキリしており、JRAにおける阪神JF→チューリップ賞の立ち位置になるのが、東京プリンセス賞(SI・大井ダ1600m)→ユングフラウ賞(SII・浦和ダ1400m)というわけです。
過去10年では東京プリンセス賞組が2勝3着2回、ユングフラウ賞組が6勝2着7回3着4回という実績。過去10年の3着内馬のうち7割が東京プリンセス賞orユングフラウ賞からのローテーションであり、まずは両レースの結果を整理するところから桜花賞の予想は始まります。
~浦和ダ1500mは内枠有利~
1955年の第1回から浦和ダ1600mで行われてきた桜花賞。1600mコースは3角途中からのスタートで、すぐに急カーブをむかえるため、日本の競馬場を代表する内枠天国のコースとして有名でした。そのため、2022年の桜花賞を最後に1600mコースは平場でも使われておらず、2023年からは浦和ダ1500mでの施行となっています。
ただ、1500mコースも4角奥のポケットからのスタートで、すぐに緩やかなカーブをむかえるため、1600m時代ほどではないものの、外枠に入った有力馬は少々割引が必要でしょう。ちなみに、昨年7番人気で3着と好走したフークエンジェルは4番枠からのスタートでした。
~Seattle Slew→A.P. Indy系の持続力~
浦和競馬場は1周距離が1200mと南関東競馬では川崎競馬場と並ぶ最も小ぶりな競馬場のひとつですが、直線距離は300m、4角からゴールまでは220mと川崎競馬場より100m弱も短く、その分コーナー区間の距離は長いため、川崎ほどのコーナーでの減速はありません。
そのため、序盤も中盤も終盤も坦々としたラップを刻むことが多く、ワンペースな競馬に強いSeattle Slew→A.P. Indyの血を持つ馬の活躍が目立ちます。昨年7番人気3着のフークエンジェルはA.P. Indy系シニスターミニスター産駒。同じコースで行われた2024年ニューイヤーCでもA.P. Indy系産駒の馬券圏内独占という結果となりました。
【桜花賞の最終見解】