YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは4/2(火)の川崎・クラウンカップ。発走時刻は20時10分です。
~ハイペースになりやすいクラウンC~
1着馬に東京ダービーへの優先出走権が付与されるSIII競走・クラウンC。スタートから1角までの距離が500mと非常に長い川崎ダ1600mを舞台で、権利取りの枠が1つしかないことからも、ハイペースの厳しい流れになりやすいのが本レースの特徴です。
急コーナーの川崎競馬場ではラスト1Fが12秒台になることも少なくありませんが、過去10年のクラウンCで12秒台のラップを計時したことは一度もなく、過去10年平均は13.56秒と消耗戦になりやすい傾向にあります。
基本的には前有利になりやすい川崎競馬場ですが、クラウンCでは1角位置別での好走レンジにも幅があり、昨年は1角8番手のナイトオブバンドが6番人気2着。二桁番手からの追い込みが決まることもあり、位置取りよりもハイペース適性を重視するのが馬券戦略のセオリーといえそうです。
~ブライアンズタイムのハイペース適性~
血統面での注目はブライアンズタイム。同馬はRoberto×Graustark×Hasty Road×Eight Thirtyから強靭なパワーと豊富なスタミナを継承しており、特に大レースに強い底力は凄まじいものがあります。同馬の血を引く馬は腹袋の立派な馬体に出やすく、心肺機能は抜群。クラウンCでも好走馬を多数輩出しており、2022年はブライアンズタイム内包馬が馬券圏内を独占しました。
特に川崎競馬場と相性が良いエスポワールシチー産駒は本レースとも相性抜群で、クラウンCで求められる適性を予想する上で、お手本となる種牡馬だといえるでしょう。
残念なことに今年はブライアンズタイム内包馬の出走はありませんが、他のRoberto系やWild Again、ノーザンテーストといったハイペース適性の高い血統に注目してみるのがよさそうです。
◆ブライアンズタイム
2016年3着ディーズプリモ:母父ブライアンズタイム
2019年1着ホールドユアハンド:父エスポワールシチー
2019年3着アギト:母父ブライアンズタイム
2021年1着ジョエル:父トーセンブライト
2022年1着フレールフィーユ:父エスポワールシチー
2022年2着リヴィフェイス:母父タイムパラドックス
2022年3着フウト:父エスポワールシチー
【クラウンCの最終見解】