YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは4/3(水)の川崎・川崎記念。発走時刻は20時10分です。
~“格”が問われる最長距離ダートGI/JpnI~
日本競馬における最長距離ダートGI/JpnI競走・川崎記念。地方交流重賞かつ長距離戦らしく展開の紛れが起こりにくいため、過去10年の1番人気馬は6勝2着4回とパーフェクト連対。レース全体の回収率も単勝回収率38.5%、複勝回収率44.6%と非常に低く、波乱が起こりにくいのが川崎記念の大きな特徴です。
また、前走レースにおいても3着内馬30頭中26頭がGIII/JpnIII以上からのローテーション。今年から施行時期が4月に変更となり、ローテーションにも大きな変化が生じていますが、人気と同じく各馬の“格”が結果に直結しやすいレース傾向は今後も変わることはないでしょう。
~欧州血統からのスタミナ補強は不要!?~
前述の通り、日本競馬における最長距離ダートGI/JpnII競走である川崎記念ですが、意外にもレースで求められる適性は決してスタミナ寄りとは言えません。
ただでさえペースが落ち着きやすいダート長距離戦ですが、地方交流重賞かつ急コーナーの川崎競馬場であるレース条件からペースは上がりづらく、レースの上がり1Fの過去10年平均は12.6秒(クラウンCは13.6秒)。さらに過去10年中9年は残り400~200mよりも残り200~0mの方がレースラップが速く、如何にゴール前でも余力が残っているかがわかるラップ傾向となっています。
◆過去10年平均ラップ
6.9-11.3-12.5-13.4-12.7-13.4-13.8-12.1-12.8-13.4-12.6
またこれは血統傾向からも推測ができ、過去10年で人気薄(単勝オッズ10倍以上かつ4番人気以下)で好走した6頭の父母の組み合わせはほとんどが北米血統×北米血統の組み合わせ。スタミナ豊富な欧州血統はほとんど持っておらず、比較的スピード色の強い配合馬に向くレースともいえるのではないでしょうか。
◆人気薄好走馬(単勝オッズ10倍以上かつ4番人気以下)
2015年3着サミットストーン:ロージズインメイ×Devil's Bag
2017年1着オールブラッシュ:ウォーエンブレム×Crafty Prospector
2017年3着コスモカナディアン:ロージズインメイ×With Approval
2020年2着ヒカリオーソ:フリオーソ×サウスヴィグラス
2022年2着エルデュクラージュ:クロフネ×サンデーサイレンス
2023年3着ニューモニュメント:ヘニーヒューズ×アドマイヤムーン
【川崎記念の最終見解】