YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは4/9(火)の大井・ブリリアントカップ。発走時刻は20時10分です。
~大井ダ1800mの勝ちポジション~
2018年に重賞へ格上げされ、2019年から現在と同じ大井ダ1800mで行われるようになったブリリアントカップ。1~2着馬には大井記念の優先出走権が付与されるため、上半期の南関東代表馬決定戦に向けても重要な一戦となっています。
大井ダ1800mはスタートから1角までの距離が300mと短く、比較的早めに先行争いが収まりやすいコース。そのため、過去5年のうち3年は前後半3Fで後傾ラップを計時しており、ダート戦としては緩い流れの前残りになりやすいのが特徴です。過去5年の勝ち馬はいずれも初角6番手以内。初角までに勝ちポジションをとれる先行力はブリリアントCを制す上で重要な資質と言えるでしょう。
~中長距離馬向きのスローペース~
前述の通り、ダート戦としては早めに先行争いが落ち着きやすいため、中長距離馬が脚をタメやすい傾向にもあり、過去5年の3着内馬15頭中11頭は前走1800m以上からのローテーション。
特に格の高い地方交流重賞からのローテーションは人気落ちにも繋がりやすいため、今年は該当馬がいないものの来年以降も覚えておきたい穴パターンのひとつです。
◆前走でダ1800m以上の地方交流重賞を使っていた馬
2021年2着ノーブルサターン:前走・名古屋大賞典
2021年3着リンゾウチャネル:前走・ダイオライト記念
2022年2着セイカメテオポリス:前走・ダイオライト記念
2022年3着ノンコノユメ:前走・東京大賞典
2023年2着スワーヴアラミス:前走・川崎記念
~サンデーサイレンスの瞬発力~
血統面での注目はサンデーサイレンス。前述のペース傾向から同馬の瞬発力が活きやすく、過去5年の3着内馬15頭中13頭がサンデーサイレンスの血を持っています。特にスペシャルウィークやタヤスツヨシ、ハーツクライ、ディープスカイといった日本ダービー好走馬の血を持つ馬の好走が多く、昨年はハーツクライ産駒の人気薄が2~3着に好走しました。
そのほかでも、トニービンやSadler's Wellsなど欧州の芝中長距離血統も好走が多いため、ペース傾向からも芝中長距離指向の強い血統馬に向くレースといえそうです。
ちなみに、サンデーサイレンスを持たない好走馬2頭はどちらもパイロ産駒の先行馬でした。
◆サンデーサイレンス
2019年1着キャプテンキング:母母父サンデーサイレンス
2019年3着クリスタルシルバー:父サムライハート
2020年1着ストライクイーグル:父キンシャサノキセキ
2020年2着ノンコノユメ:母父アグネスタキオン
2020年3着ワークアンドラブ:母母父サンデーサイレンス
2021年1着フィアットルクス:父ゴールドアリュール
2021年2着ノーブルサターン:母父スペシャルウィーク
2021年3着タヤスツヨシ:母父タヤスツヨシ
2022年1着ロードゴラッソ:父ハーツクライ
2022年2着セイカメテオポリス:母父ディープスカイ
2022年3着ノンコノユメ:母父アグネスタキオン
2023年2着スワーヴアラミス:父ハーツクライ
2023年3着タイムフライヤー:父ハーツクライ
【ブリリアントCの最終見解】